ヴァレリー クレージュ / ザンゾラン 2020 (フランス/南西地方)

FRR0038020
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(税込¥2,750)

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ヴァレリー クレージュ / ザンゾラン 2020(赤)

(FRR0038020)

VT:2020

生産国:フランス

生産地:南西地方

葡萄品種:オーセロワ(マルベック)40、シラー30、カベルネ フラン20、メルロー10

コメント【商品説明】:

※ベストな状態で飲んで頂くため、3月から11月の間はチルド便必須です。カート画面でご指定お願い致します。ご指定頂けない場合、こちらで追加してご利用料金の修正をさせて頂くか、キャンセルのお願いをさせて頂きます。

東のカオールという新しい選択肢。

と、言いましてもマルベックの比率が70%に満たないのでカオールを名乗りません。

これまで日本でも一般的であった【カオール = 濃いワイン】というのはカオールの西側のお話しとの事です。東側は西側よりも収穫が二週間も遅いそうで。結果的にはブドウはゆっくりと熟成しバランス良く育つことで、ワインとしても色々な要素を含んだ素敵な表情を見せてくれます。

しかし、このカオールらしくないという個性は、濃いワインが欲しい時に選択するのがカオールのワインというイメージが定着した日本のワイン市場ではなかなか受け入れられるものではないという予測の元、これまで広がりを見せては来ませんでした。

ディオニーさんらしい、新しいチャレンジ。カオールなのに濃くないってのを、新たな個性としてお楽しみ頂けるまろやかカオール。年の瀬のご案内でしたから、来年になったら仕入れようかと思っておりましたら、どうもそこまで在庫は持たず、間もなく輸入元では完売のご様子。ワイン愛好家の皆様に広く認知される前段階で、ワインの仕入れ担当からは熱い視線が向けられています。

面白くて美味しいワインで遊ぶには、お値段が丁度良いといった所なのでしょう。

昨年末、衝撃的なデビュー。売り切れるのが早すぎて、そこまで話題にならなかった可能性あり。そこは今年も変わらないかもですけども。今年もクリスマス前にやってきました。

 

ふたつのキュヴェの対になるエチケット。

マルベック100%のオクルモンディと、マルベック40%のザンゾランとがありまして、ふたつのワインのエチケットを並べると、デザインが結ばれるという素敵な仕掛け。こんなお洒落な事ってあります?絵を合わせた所で、何かの仕掛けが動きだすような事は有りませんが、ついつい並べてしまいますよね。

 

以下、輸入元コメントです。

Valérie Courrèges

カオールらしい⁉らしくない⁉女性醸造家ならではの味わい

Cahorsと聞くと南西地方の「黒いワイン」というイメージではないでしょうか?歴史は長く、昔から存在しておりますが、太陽が強く、タンニンの強いブドウが栽培されているので、よくボルドーワインにブレンドしたと言われております。でも実はAOCに認定は1971年と比較的遅かったのです。場所はボルドーから南に向かいトゥールーズという大きな都市までの広い範囲。そして西から東まで40kmを蛇行するロット河沿いに広がっている産地ですので東と西ではかなり味わいが違います。いまだに生産者はブドウ栽培をしてブドウを売り、自分達でワインを造っていない生産者の方が多いのです。だから日本ではこのAOCは昔から、そこまで頻繁に見かけませんね。それもあり、この産地の味わいの違いはあまり気にされないのが現実です。

西側は海岸沿いで、温暖で寒暖の差が少ない気候です。その為、東より2週間近く収穫日が早いのです。多分、日本では西側のワインのイメージがカオールでしょうね。赤のみのAOCでマルベックを70%以上使用するのが義務付けられております。その他メルローやタナ、カベルネ・フラン、シラーと言った黒ブドウ品種もあります。今は殆ど見ないジュランソン・ノワールと言う品種もあったそうですが、私は存じません。マルベックは地元ではAuxerrois(オーセロワ)やCot(コット)とも呼ばれておりますが、ちなみにロワールでは同じCotをコーと発音します。

ヴァレリーは1973年6月28日生まれ、Tarbesという町に生まれました。ヴァレリーのご両親はワイン関係ではありませんでしたが、ワイン造りにとても興味があり、トゥールーズ大学醸造学部を卒業。オノロジストとしてプロヴァンスのワイナリーの仕事をしておりましたが、自分自身のワインを造りたくなり、生まれ故郷の南西地方を選びました。ピレネーの近くで22haの畑を購入。ご主人も同じオノロジストなので、時々彼女のDomaineを手伝ってくれます。ヴァレリーはLeoちゃんという9歳の男の子のお母様で、人生の中で2つの空間を大切にしております。2つの家があり、それを半分半分行き来しております。1つは醸造家としてカオールの家で過ごしワインを作ります。もう1つは母として子供との時間を持つためプロヴァンスの家で過ごします。こういう新しいスタイルの生き方は、何だか素敵ですね。今、フランスでは女性の醸造家が増えておりますが、フランスの子育て政策が充実しているので、家庭との両立が可能になりました。これからももっと女性の醸造家は増えるでしょうね。

前の畑の所有者はbioではありませんでしたが、彼女が買ってからビオディナミに変更。3年目の2022年からはエコセールもデメテールも正式にbioとして認定します。ラッキーな事に1999年からカオールでビオディナミでワイン造りをしている大御所Domaine Cosse Maisonnesuveのオーナー、マチュー・コス氏の協力を得て始める事が出来ました。彼のワインは実にエレガントで味わい深いスタイル、それにヴァレリーの女性的感性が加わったナチュラルワインです。

彼女に質問しました。「何故、ビオディナミを選んだのですか?」その答えがいかにもヴァレリーらしく「私にはサプリメントだから、無くてはならない存在だから。」 色んな醸造家と出会いましたが、こういう答えは初めてです。とてもチャーミングだし、気取りがないし、自然体に聞こえます。ヴァレリーの買った畑は東側の大陸性気候。そこの石灰質土壌のマルベックはエレガントで、重たいマルベックではありません。ミネラルたっぷりのブドウです。そして粘土質土壌にはメルロー他の品種を植えており、半分の畑の植樹は1968年、今VVとして良い味わいを放っています。半分は1970 ~ 1980年に植えられたブドウ、今、働き盛りです。私が最初に訪問した2020年9月30日もカベルネフランの収穫でした。ロワールの方が北なのに、ここ東側のカオールは本当に収穫が遅いのです。勿論西側のカオールは終わっております。去年は9月18日から始まりました。ロワールでもとても暑くて、初めて8月末に収穫を開始した年でした。なので皆様が思っている東のカオールのイメージはかなり違うと思います。収穫は25名の収穫者で行いますが、その収穫日が品種ごとにバラバラになるので、一部はどうしても機械収穫にならざるを得ません。そして基本的に全てのブドウは90 ~ 100%をエグラッペします。そして彼女自身がオノロジストなので、最後にはSO2を10 ~ 15㎎入れます。さあ初めて日本の上陸の赤ワイン、是非お試し下さいませ。

 

Zinzolin

9月20日収穫/除梗後、
セメントタンクで5日間醸し、空気圧式圧搾
セメントタンクで1日2回ピジャージュしながら発酵
セメントタンクとアンフォラでマロラクティック発酵・熟成
無濾過・無清澄/瓶詰め:2021年6月

SO2 収穫後:1mg/L 瓶詰め前:1mg/L トータル:46mg/L

カオールに 22ha の土地を購入したオノロジストのヴァレリー、石灰質土壌のオーセロワ(マルベック)はエレガントでミネラル豊かに育ちます。4 品種を別々に醸し後プレスしセメントタンクで発酵、セメントタンクとアンフォラで熟成しました。ブラックガーネット色、カシスやブラックチェリー、木材の香り、引き締まった酸とじわじわと表に出るタンニン、ブラックベリーのニュアンスもアフターに楽しめます。

 

輸入元:ディオニー

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