イエリング ステーション / リトル イェリング ピノ ノワール (オーストラリア)
イエリング ステーション / リトル イェリング ピノ ノワール 2018(赤)
(AZR0000516)
VT:2018
生産国:オーストラリア
生産地:ヴィクトリア
葡萄品種:ピノ ノワール100
コメント【商品説明】:
ヤラ ヴァレーの源流。
なんて書くとちょっと大袈裟ではありますが、とても良いワインです。
チャーミングな表情ですが、ニューワールドにしてはドカンと来ない綺麗なピノです。オーストラリアのピノと言いますと、僕の中でもヤラ ヴァレーのヤラ イェリングが筆頭に来ますが、その冷涼な風の吹き抜ける谷、ヤラ ヴァレーで最初にワイン用の葡萄の栽培を始めたのはこちらの生産者です。1889年のパリ万博ではグランプリ受賞、しかしフィロキセラや冷涼ワインの需要減により一旦は衰退。1970年代にヤラヴァレーでのブドウ栽培が再開され、1996年に現オーナーによって改革が推進され現在に至ります。
ヤラ ヴァレーの中にあっては大きめのワイナリーで、ある程度の規模感をもって安定してワインを生産するタイプですが、それが安心感に繋がっています。「リトル イェリング」はセカンドラベルの位置づけとなり、若い樹の葡萄を手摘みと機械摘みを並行して行っています。濃縮感よりは素直に絞られた果汁を楽しむタイプですが、フレンチークの古樽で9か月寝かせてやわらかなタンニンも内に秘めるなど、安かろう的な工業ワインではありません。今回の基準に「安い事」が求められてはいないのかもしれませんが、これを可能にしているヤラの谷の気候と、オーストラリアの先進醸造技術皆様にお勧めするに値するものであると思っています。