ミケーレ ロレンツェッティ / パム 2021 (イタリア)

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ミケーレ ロレンツェッティ / パム 2021(白微発砲)

(ITB0001921)

ヴィンテージ:2021

生産国:イタリア

生産地:トスカーナ

葡萄品種:トレッビアーノ100

コメント【商品説明】:

※数量限定の為、お一人様2本までのご購入とさせて頂きます。

※SO2数値が怪しい為、3月から11月の間はチルド便必須です。カート画面でご指定お願い致します。ご指定頂けない場合、こちらで追加してご利用料金の修正をさせて頂くか、キャンセル扱いとさせて頂きます。

イタリアのマエストロ。

イタリアでビオディナミを伝え歩くマエストロ、ミケーレ ロレンツェッティ。吉澤ワイン商店でも、以前から店頭のみで販売しておりましたが、まとめと購入できたので登録してみます。

ビオディナミだったら何でもかんでも美味しいのかって言うと、決してそれは肯定は出来ないのですが、色々な要素が複雑に絡み合って初めて結果をもたらす考え方の様なものんでもあったりするので、彼らの様に深く深く真理に近づいている人の実践するビオディナミって言うのは、やっぱり価値があるものだと思います。

自然派ワインとか言いますけど、とてもじゃないけど自然な感じでは飲めないようなワインもありますし、そういうワインと比べると、彼らが自然の摂理を理解して、プレパラシオンなんかに対する解釈についても経験に基づいて道理に当てはめているワインって言うのは、飲むと結構普通なんですよね。普通に美味しい。それがどれだけ贅沢な事かって言うのを、感じる事って結構難しい事なんでしょうね。

 

彼自身初のPET NAT。

トレッビアーノ100%、瓶内二次発酵のPET NAT。ブドウだけで造ってるんですけど、なんか美味しいシードル飲んでるような感覚になります。

吉澤ワイン商店では、こちらから請求しなくてもSO2数値を出してくれるインポーターさんのワインは、数値を表記していたりするんですけど、皆さんは気にしていたりしますか?

僕個人は数値が高いワインも気にせず美味しく飲めてしまう派なんですが、ナチュールを飲み続けている方は気にされる方もいらっしゃいますよね。

製造後、成分検査はしなくちゃならないんで、製造時のSO2数値を生産者は把握しているんですけど、「〇〇以下であれば良し」っていう規制を通過するための検査なので、〇〇以下って事が証明されれば良い訳なので、余裕で基準の数値を下回ってくるナチュールに対しては、検査するラボも結構適当にやってたりして、目に見える数字はあてにならなかったりするんです。

なので、結局飲んでどうよって話になるんですよね。

ページの下の方に、ミケーレ ロレンツェッティにコメントとして、このワインがSO2が80mg/lも数値が上がるとは思ってなかったみたいですが、飲んでも80も入ってるような味はしませんでした。そもそも、80だってものすごく高いとも言えない量なんですけどね。そこにはペーハーなんかも絡んでくるので、ややこしくなるのでここでは割愛。(国税庁の資料なんかも公開されていますが、当然の様に味わいへの影響についての数値的な考察はありません)

SO2は徐々に減っていくものですから、例外的に酵母の活動で増えたSO2が、検査終了後に例外的に急降下するなんて事もあったりしてって思うんです。ナチュールの試飲を繰り返していると「このワイナリーが検査依頼してるラボの機械壊れてませんかね?」って事も多々あるもんですから。

いや、SO2の話をそこまで書くつもりじゃなかったんですよね……もうやめましょう。このワインを、花束の代わりにもってお友達のお家に持っていくってのが素敵だなって事を書きたかったはずなんですよね。ね、皆さんもそう思いませんか?

 

以下、輸入元コメントです。

MICHELE LORENZETTI

イタリアのビオディナミのマエストロが造るナチュラルワイン

ミケーレ・ロレンツェッティは醸造家で生物学者です。1971 年にローマ近郊のフラスカーティで生まれたミケーレは、ローマの大学で生物学を修めた後、さらに醸造学の学士号を取得しました。しかし、その間に慣行農法のブドウ栽培ではいかに多くの化学薬品が使われているか、そして土壌が単なる根に栄養分を与えるための人工的媒体にしか見なされていないことに強い衝撃を受けたのです。やがて、彼は土壌は生態系の一つであり、植物が健康に成長していくためには土壌が健康でなければならないという確信を持ち、そして、この考えを実践に移すための方法を探す中で、カルロ・ノロと出会い、ビオディナミを学びました。そして、2004 年からビオディナミのブドウ栽培と醸造のコンサルタントとして活動を始め、現在ではグラヴネルやイル・マッキオーネ、ラ・ヴィショラなどイタリア全土の数多くのワイナリーでコンサルタントを行っています。

ミケーレのビオディナミの師であるカルロ・ノロは、ローマの南にある Labico ラビーコで農場を経営し、30 年以上前からビオディナミのプレパラシオン(調剤)の販売とビオディナミの講座を開催している、フランスのピエール・マッソンのような、イタリアにおけるビオディナミの重鎮的存在です。ミケーレ・ロレンツェッティはコンサルタント業とは別に、カルロ・ノロの協力者として、ビオディナミ調剤の生産やビオディナミの基礎講座などにも携わっています。

 

ワイナリーについて ~テロワールの再発見~

ミケーレはコンサルタントという職業の経験的背景を完成するためには実践的な仕事が不可欠と考え、自身でもワイン造りをしたいという想いを持っていました。ある時、仕事でフィレンツェ北部の Mugello ムジェッロ地区を訪れた彼は、その地のミクロクリマに強い感銘を受けたのです。

ムジェッロは 15 世紀にメディチ家がトスカーナ地方を修めていた時代から、ワイン造りのために選ばれたテロワールでした。古文書によれば当時は 29ものワイナリーがあり、数多くの果物、そして特にブドウが栽培されていたと記述されています。1867 年にブルゴーニュ出身の醸造家ヴィットリオ・デリ・アルビジが父から広大な土地を相続します。その土地にはブドウ畑がありましたが、当時はトレッビアーノが栽培されていました。しかし、彼はこの地で個性豊かなワインを造るために、トレッビアーノをピノ・ノワールなどのフランスの高貴品種に植え替えていったのです。それはフランスの模倣ではなく、高貴品種によってムジェッロのテロワールの個性を表現するための試みで、大きな成功を収めました。しかし、フィロキセラによってブドウ畑は全滅してしまいました。

過去のこの貴重な経験を現代に蘇らせるため、ミケーレは 2006 年に Mugello ムジェッロ地方の Vicchio ヴィッキオのコミューンに土地を購入して、自身のワイナリーTerre di Giottoテッレ・ディ・ジオットを設立したのです。

ムジェッロ地区はフィレンツェの北東約 25km、アペニン山脈の麓にある渓谷です。アペニン山脈からの冷たい風の通り道となっているため、トスカーナでも極めて冷涼な気候に恵まれています。加えて、昼夜の寒暖差が大きく風通しが良いため、湿気が畑にたまらないという好条件が備わっています。また、霧が眼下に立ち込めるほど標高が高いため、霜の被害を受けることもありません。この独特のミクロクリマと、19 世紀にフランス系品種が栽培されていたという歴史から、ロレンツェッティはこの地には冷涼気候の品種が向くと考えました。そこで、Gattaia ガッタイアと呼ばれる標高 500~600 メートルの斜面に位置する 1.5ha の区画にピノ・ノワール、シュナン・ブラン、ソーヴィニョン・ブラン、リースリングといった品種を 2006 年から 2007 年にかけて植樹しました。このうちシュナン・ブランは、2004 年に友人であるマルク・アンジェリの下に滞在した時に、マルクからフェルム・デ・サンソニエールでマッサル・セレクションした苗木 2000 本を譲り受けて植樹したものです。

また、2015 年には同じヴィッキオのコミューンにある Pesciola ペシオラと呼ばれる 1.2ha の畑を購入しました。こちらは標高 200 メートルの南向きの斜面の区画で、1972 年に植樹されたサンジョヴェーゼ、トレッビアーノ、マルヴァジアといった地場品種が栽培されています。ドメーヌの所有畑ですが、地元の他の小さなブドウ栽培家 3 人と共同で栽培を行っていて、収穫ブドウを 4 人で分配するため、ドメーヌの受け取り分は 20%のみです。このため、1 つのワインの生産量は多くても 1,000 本にしかなりません。どちらの畑もビオディナミで栽培を行っていますが、ペシオラの畑は認証を受けていません。

 

ミケーレ・ロレンツェッティの解釈によるビオディナミ

ミケーレ・ロレンツェッティのビオディナミへのアプローチは、現実的かつ合理的で、理論的・哲学的推測ではなく、直接の経験と科学的研究に焦点を当てています。彼はビオディナミについて以下のように述べています。

「ビオディナミはブドウ栽培家にとって大きなチャンスです。ビオディナミを実践することは、技術や方法を習得することだけでなく、専門的かつ人間的に豊かな感受性を発達させてくれます。ビオディナミは化学物質を除去し、土壌とブドウの健康を強化してくれます。ビオディナミは予防であり介入ではありません。慣行農法においては、植物の成長に有利な土壌中の窒素やリン、カリウムをベースとする肥料を用いることに慣れてしまっています。しかし、ビオロジックやビオディナミにおいては野菜や動物に由来する有機物質に限って使用をしています。有機物質とビオディナミ調剤によってもたらされるメカニズムにより、土中の腐植土が修復され、ブドウ木はより強くより表現力豊かになります。さらに、醸造添加物なして自発的に発酵できるブドウを収穫することが可能になります。その結果、テロワールの強い個性とアイデンティティーを備えた健康で消化しやすい真のナチュラルワインが生まれるのです。私は単なるワインメーカーになることには興味がありません。造り手の背後にある私の役目は、農業の最高のツールであるビオディナミを提供することです。まず何よりも大切なのはブドウです。10 年以上の醸造経験を通して、自発的な発酵だけが確実な結果を与えてくれるということが分かりました。外的な介入のないワインは、純粋にブドウが育ったテロワールと、そのヴィンテージの作柄の結晶であるのです。」

 

醸造について

ドメーヌでは、収穫したブドウを野生酵母のみで自発的に発酵させ、培養酵母や酵素、その他のいかなる醸造添加物も加えず、温度管理も一切行わず、清澄も濾過も行わない、可能な限り外的介入のない醸造を行っています。マロ発酵もブドウ自身の力で自発的に自然発生的に行われています。白ワインの場合も100%のケースで行われています。SO2は必要な場合に限り、マロ発酵の後、もしくは瓶詰め時にごく少量添加しています。

また。ドメーヌでは複数の品種のブレンドによるワインを醸造する場合、全ての品種を発酵前にブレンドして、一緒に発酵を行います。ブドウ果汁がワインへと変換する過程は、非常に繊細な工程であり、単なる糖分のアルコールへの変化でありません。この過程において、酵母は多くの生化学的側面で働き、最善の方法でワインを形成するからです。

ミケーレ・ロレンツェッティは、発酵の後に異なる品種をブレンドすることは、既に出来上がったワインを混ぜることであり、ワインとして統一感を得るには実践面で限界があると考えています。最も統一感のあるワインを得るためには、最初から全ての品種をブレンドして同時に発酵させることが理想であるということです。発酵後にブレンドをするという試みも行ってみましたが、収穫の段階から異なる品種をブレンドする方法と比べた場合、出来上がったワインは複雑性に欠けるとの治験を得たそうです。このため、複数品種をブレンドするキュヴェに関しては、ブレンドする全ての品種を同じ日に同時に収穫して、同じ発酵層で一緒にアルコール発酵を行っています。これは、かってブドウの品種が特定されていなかった時代に普通に行われていた Field Blend フィールド・ブレンドの手法と同じです。フィールド・ブレンドから生まれるワインには、現代的な計算してブレンドするワインにはない複雑な味わいや香りが備わると言われています。

いずれにしてもミケーレ・ロレンツェッティは、ワインの発酵の成否はブドウの品質に完全に依存していると考えています。その意味で、ビオディナミでブドウ栽培をすることが何よりも重要であると考えています。

2018 年からは、醸造にジョージア産のクヴェヴリを導入しました。このため、2018 ヴィンテージからノストラルのレンジのキュヴェと、ソーヴィニョン ガッタイアのキュヴェはクヴェヴリで醸造されています。

 

Pam

パム 白

2021 ヴィンテージで初めて手掛けたペット・ナットのキュヴェ

ロレンツェッティが妻の Pamela パメラに捧げたキュヴェであるため、パムと命名されました。
IGT トスカーナ
品種:トレッビアーノ 100%
1972 年植樹
標高:200 メートルの南向き斜面
地質:粘土
栽培:ビオディナミで栽培(認証なし)

醸造:手摘みで収穫したブドウを完全に除梗して圧搾。ステンレスタンクで野生酵母のみで自発的に発酵。培養酵母や酵素、その他のいかなる醸造添加物も添加することなく、温度管理も一切行わずに醸造。自発的なマロ発酵と熟成後、翌年の春に無清澄・無濾過で瓶詰めし、収穫時にすぐに冷却して保存しておいたマストの一部を、リキュール・ド・ティラージュとして添加して瓶内二次発酵を行う。ブドウ果汁以外の糖分や酵母、亜硫酸などの添加は一切ありません。また、濾過もデゴルジュマンも行いません。このため、澱に由来する濁りがあり、残糖も殆どないナチュラルなアプローチで造られたフリッツァンテです。SO2 はボトリング時に必要最低限のみ添加。

2021 ヴィンテージは 9/6 に収穫。総生産量 1,100 本。2023 年 2 月時点での SO2 トータルは 80mg/l。アルコール度数 12.5 度。

味わい:グレープフルーツやレモン、ミカンの皮などを思わせる香り。アタックは柔らかく、清涼感のあるフレッシュでまろやかな口中。フィニッシュもフレッシュで、心地良いほろ苦さが余韻に残る。

ロレンツェッティ氏より:SO2 はボトリングに必要最低限のみ添加しただけなので、分析結果には非常に驚きました。おそらく酵母自身が瓶内二次発酵中にSO2 を生成したのでしょう。2021 はゆっくりとした発酵が特徴で、そのような条件下では酵母が SO2 を多く生成することがよくあります。それ以外にこの数値の理由は考えられません。

 

輸入元:VIVIT

詳しくは下記輸入元の紹介ページをご覧ください。

http://www.vivit2012.co.jp/cn7/michelelorenzetti.html

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