ジェローム パトリアルシュ / ムルソー 1er レ シャルム ドシュ 2019 (フランス/ブルゴーニュ)
ジェローム パトリアルシュ / ムルソー 1er レ シャルム ドシュ 2019 (白)
VT:2019
生産国:フランス
生産地:ブルゴーニュ
葡萄品種:シャルドネ100
コメント【商品説明】:
伝統を重んじる正統派ムルソー生産者。
自社瓶詰めこそ2017年からという新しい生産者ですが、1900年からムルソーでブドウを栽培してきた家系です。
当主のジェローム パトリアルシュが目指すのは、ムルソー本来の姿。何が本来かっていうのは、見つめる先の年代にもよるのですが、彼が見つめる先にあるのは1970~80年代の完熟主義の時代のムルソー。
ワインって普通は完熟じゃないの?って方は、下のヌーヴェルさんのコメントをご一読頂いて。
彼の想うムルソーの究極を表現した一級畑のキュヴェ。
以下、輸入元コメントです。
Jérôme Patriarche
ムルソー村に1900年より続くぶどう栽培家の家系で、2005年に5代目ジェローム・パトリアルシュが継承しました。2010年より厳格なリュット・レゾネ栽培を実践し、醸造設備への投資が完了した2017年に自社ビン詰めを開始しました。
ジェロームは、飲み手としてもブルゴーニュワインの魅力に取りつかれた男で、「あらゆるワインを飲んできました。その品質や完成度、美味しさにおいて私が最も優れていると思うのは、1970年代~80年代のブルゴーニュ黄金時代の銘醸です」。
「ムルソーについて言えば、1990年代に“こってりバター風味”が生まれてスタイルががらりと変わりました。これは、まず酸を得るために未完熟なぶどうを収量上限まで早期収穫し、最大量の補糖をした上で、バトナージュを高頻度で行って樽の風味とコクを得るという一連の醸造技法で、アメリカ市場を中心に一世を風靡しました。近年はこのスタイルへの反省もあって、ムルソーのテロワールの本質であるミネラルを重視したワインが増えてきていますが、「コシュ・デュリ」のラファエル・コシュ等数人を除いて、ほとんどのヴィニュロンが未完熟なぶどうを収穫していることに変わりはありません」。
「70年代~80年代のムルソーは、ぶどうを完熟させていました。また、厳しい収量制限を徹底していました。そのためワインは豊潤な果実味に満ち溢れ、たっぷりとしたコクがあり、余韻も非常に長いのが特徴でした。私は、このような伝統的なムルソーを造りたいのです。それは、ガブ飲みするためのワインではなく、一杯のグラスをじっくりと味わいたいと思うワインです。少なくともブルゴーニュワインの世界では、「伝統的」は「古臭い」という意味ではありません。当時の「DRC」や「アンリ・ジャイエ」、「ポルシュレ」や「コシュ・デュリ」等の作品を飲んで、スタイルが古臭いと思う人がいるでしょうか」。
「ぶどうを完熟させるためにはまず、光合成をしっかり行う必要があります。葉の緑素が濃いほど光合成が進むので、このために敢えてビオロジック栽培ではなくリュット・レゾネを選択しています。また、除葉に注力し、一枚一枚の葉にしっかりと日光が当たるようにします。そして、グリーン・ハーヴェストを適切に実施して収量を制限します。収穫は、村で最も遅く開始する数人のうちのひとりです。次に醸造については、原則としてバトナージュをしないことによって十分な酸とミネラルが残ります。樽熟成期間も非常に重要ですが、固定観念を排し、私が美味しいと思った時にビン詰めします」。
所有面積合計6ヘクタール、村名と一級は足して2ヘクタール弱の小さなドメーヌですが、ファーストヴィンテージの2017年がミッシェル・ベタンヌにスクープされたことで、一躍世に知られることになりました。
「伝統的なムルソーの理想形を表現するために、精緻な畑仕事が行われている。追いかけるべき若者である」(ミッシェル・ベタンヌ)
じっくりと味わうその一杯は、あまりにも少量に感じられることでしょう。傑作が、常にそうであるように。
Meursault 1er Cru Les Charmes Dessus
0.8ha。樹齢約55年のVV。収量は40hl/ha。樽で発酵後、18ヶ月熟成(新樽100%)。
輸入元:ヌーヴェルセレクション
⇒https://www.nouvellesselections.com/winery/detail.php?post_id=1002570