ミケーレ ロレンツェッティ / ノストラル ビアンコ 2022 (イタリア)

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ミケーレ ロレンツェッティ / ノストラル ビアンコ 2022(白)

(ITB0002022)

ヴィンテージ:2022

生産国:イタリア

生産地:トスカーナ

葡萄品種:トレッビアーノ60、マルヴァジア ビアンコ ディ カンディア40

コメント【商品説明】:

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イタリアのマエストロ。

イタリアでビオディナミを伝え歩くマエストロ、ミケーレ ロレンツェッティ。

ビオディナミだったら何でもかんでも美味しいのかって言うと、決してそれは肯定は出来ないのですが、色々な要素が複雑に絡み合って初めて結果をもたらす考え方の様なものんでもあったりするので、彼らの様に深く深く真理に近づいている人の実践するビオディナミって言うのは、やっぱり価値があるものだと思います。

自然派ワインとか言いますけど、とてもじゃないけど自然な感じでは飲めないようなワインもありますし、そういうワインと比べると、彼らが自然の摂理を理解して、プレパラシオンなんかに対する解釈についても経験に基づいて道理に当てはめているワインって言うのは、飲むと結構普通なんですよね。普通に美味しい。それがどれだけ贅沢な事かって言うのを、感じる事って結構難しい事なんでしょうね。

 

エントリーラインの白。

トレッビアーノ主体の白ワインと聞くと、飲む前に思い浮かべるのはお水の代わりに飲むようなサラサラの白ですが、そっちではない系のトレッビアーノです。内陸のトレッビアーノなんかでたまに見られる、とても密度の高いタイプ。それでいてくどさはなく。柔らかさを兼ね備えた上質なリースリングを飲んでいるかの様な心地よさ。

VIVITのKさん曰く「こういったワインはナチュール飲み始めの人が飲むのに最高ですよね」って事ですが、ふんふん、確かにそんな感じ。でもそれってすなわち、世の中の誰が飲んでも美味しいって事でもあるじゃないかなって感じました。

あ、そういった意味ではゴリゴリの……というか、最早それは衛生的に問題ありますよねって位にオイニーがキツイ、ナチュールとは名ばかりの、日本じゃなければ廃棄処分されてそうなワインが大好きな人からは、物足りなく感じてしまうってことはあるのかなとも思います。

 

以下、輸入元コメントです。

MICHELE LORENZETTI

イタリアのビオディナミのマエストロが造るナチュラルワイン

ミケーレ・ロレンツェッティは醸造家で生物学者です。1971 年にローマ近郊のフラスカーティで生まれたミケーレは、ローマの大学で生物学を修めた後、さらに醸造学の学士号を取得しました。しかし、その間に慣行農法のブドウ栽培ではいかに多くの化学薬品が使われているか、そして土壌が単なる根に栄養分を与えるための人工的媒体にしか見なされていないことに強い衝撃を受けたのです。やがて、彼は土壌は生態系の一つであり、植物が健康に成長していくためには土壌が健康でなければならないという確信を持ち、そして、この考えを実践に移すための方法を探す中で、カルロ・ノロと出会い、ビオディナミを学びました。そして、2004 年からビオディナミのブドウ栽培と醸造のコンサルタントとして活動を始め、現在ではグラヴネルやイル・マッキオーネ、ラ・ヴィショラなどイタリア全土の数多くのワイナリーでコンサルタントを行っています。

ミケーレのビオディナミの師であるカルロ・ノロは、ローマの南にある Labico ラビーコで農場を経営し、30 年以上前からビオディナミのプレパラシオン(調剤)の販売とビオディナミの講座を開催している、フランスのピエール・マッソンのような、イタリアにおけるビオディナミの重鎮的存在です。ミケーレ・ロレンツェッティはコンサルタント業とは別に、カルロ・ノロの協力者として、ビオディナミ調剤の生産やビオディナミの基礎講座などにも携わっています。

 

ワイナリーについて ~テロワールの再発見~

ミケーレはコンサルタントという職業の経験的背景を完成するためには実践的な仕事が不可欠と考え、自身でもワイン造りをしたいという想いを持っていました。ある時、仕事でフィレンツェ北部の Mugello ムジェッロ地区を訪れた彼は、その地のミクロクリマに強い感銘を受けたのです。

ムジェッロは 15 世紀にメディチ家がトスカーナ地方を修めていた時代から、ワイン造りのために選ばれたテロワールでした。古文書によれば当時は 29ものワイナリーがあり、数多くの果物、そして特にブドウが栽培されていたと記述されています。1867 年にブルゴーニュ出身の醸造家ヴィットリオ・デリ・アルビジが父から広大な土地を相続します。その土地にはブドウ畑がありましたが、当時はトレッビアーノが栽培されていました。しかし、彼はこの地で個性豊かなワインを造るために、トレッビアーノをピノ・ノワールなどのフランスの高貴品種に植え替えていったのです。それはフランスの模倣ではなく、高貴品種によってムジェッロのテロワールの個性を表現するための試みで、大きな成功を収めました。しかし、フィロキセラによってブドウ畑は全滅してしまいました。

過去のこの貴重な経験を現代に蘇らせるため、ミケーレは 2006 年に Mugello ムジェッロ地方の Vicchio ヴィッキオのコミューンに土地を購入して、自身のワイナリーTerre di Giottoテッレ・ディ・ジオットを設立したのです。

ムジェッロ地区はフィレンツェの北東約 25km、アペニン山脈の麓にある渓谷です。アペニン山脈からの冷たい風の通り道となっているため、トスカーナでも極めて冷涼な気候に恵まれています。加えて、昼夜の寒暖差が大きく風通しが良いため、湿気が畑にたまらないという好条件が備わっています。また、霧が眼下に立ち込めるほど標高が高いため、霜の被害を受けることもありません。この独特のミクロクリマと、19 世紀にフランス系品種が栽培されていたという歴史から、ロレンツェッティはこの地には冷涼気候の品種が向くと考えました。そこで、Gattaia ガッタイアと呼ばれる標高 500~600 メートルの斜面に位置する 1.5ha の区画にピノ・ノワール、シュナン・ブラン、ソーヴィニョン・ブラン、リースリングといった品種を 2006 年から 2007 年にかけて植樹しました。このうちシュナン・ブランは、2004 年に友人であるマルク・アンジェリの下に滞在した時に、マルクからフェルム・デ・サンソニエールでマッサル・セレクションした苗木 2000 本を譲り受けて植樹したものです。

また、2015 年には同じヴィッキオのコミューンにある Pesciola ペシオラと呼ばれる 1.2ha の畑を購入しました。こちらは標高 200 メートルの南向きの斜面の区画で、1972 年に植樹されたサンジョヴェーゼ、トレッビアーノ、マルヴァジアといった地場品種が栽培されています。ドメーヌの所有畑ですが、地元の他の小さなブドウ栽培家 3 人と共同で栽培を行っていて、収穫ブドウを 4 人で分配するため、ドメーヌの受け取り分は 20%のみです。このため、1 つのワインの生産量は多くても 1,000 本にしかなりません。どちらの畑もビオディナミで栽培を行っていますが、ペシオラの畑は認証を受けていません。

 

ミケーレ・ロレンツェッティの解釈によるビオディナミ

ミケーレ・ロレンツェッティのビオディナミへのアプローチは、現実的かつ合理的で、理論的・哲学的推測ではなく、直接の経験と科学的研究に焦点を当てています。彼はビオディナミについて以下のように述べています。

「ビオディナミはブドウ栽培家にとって大きなチャンスです。ビオディナミを実践することは、技術や方法を習得することだけでなく、専門的かつ人間的に豊かな感受性を発達させてくれます。ビオディナミは化学物質を除去し、土壌とブドウの健康を強化してくれます。ビオディナミは予防であり介入ではありません。慣行農法においては、植物の成長に有利な土壌中の窒素やリン、カリウムをベースとする肥料を用いることに慣れてしまっています。しかし、ビオロジックやビオディナミにおいては野菜や動物に由来する有機物質に限って使用をしています。有機物質とビオディナミ調剤によってもたらされるメカニズムにより、土中の腐植土が修復され、ブドウ木はより強くより表現力豊かになります。さらに、醸造添加物なして自発的に発酵できるブドウを収穫することが可能になります。その結果、テロワールの強い個性とアイデンティティーを備えた健康で消化しやすい真のナチュラルワインが生まれるのです。私は単なるワインメーカーになることには興味がありません。造り手の背後にある私の役目は、農業の最高のツールであるビオディナミを提供することです。まず何よりも大切なのはブドウです。10 年以上の醸造経験を通して、自発的な発酵だけが確実な結果を与えてくれるということが分かりました。外的な介入のないワインは、純粋にブドウが育ったテロワールと、そのヴィンテージの作柄の結晶であるのです。」

 

醸造について

ドメーヌでは、収穫したブドウを野生酵母のみで自発的に発酵させ、培養酵母や酵素、その他のいかなる醸造添加物も加えず、温度管理も一切行わず、清澄も濾過も行わない、可能な限り外的介入のない醸造を行っています。マロ発酵もブドウ自身の力で自発的に自然発生的に行われています。白ワインの場合も100%のケースで行われています。SO2は必要な場合に限り、マロ発酵の後、もしくは瓶詰め時にごく少量添加しています。

また。ドメーヌでは複数の品種のブレンドによるワインを醸造する場合、全ての品種を発酵前にブレンドして、一緒に発酵を行います。ブドウ果汁がワインへと変換する過程は、非常に繊細な工程であり、単なる糖分のアルコールへの変化でありません。この過程において、酵母は多くの生化学的側面で働き、最善の方法でワインを形成するからです。

ミケーレ・ロレンツェッティは、発酵の後に異なる品種をブレンドすることは、既に出来上がったワインを混ぜることであり、ワインとして統一感を得るには実践面で限界があると考えています。最も統一感のあるワインを得るためには、最初から全ての品種をブレンドして同時に発酵させることが理想であるということです。発酵後にブレンドをするという試みも行ってみましたが、収穫の段階から異なる品種をブレンドする方法と比べた場合、出来上がったワインは複雑性に欠けるとの治験を得たそうです。このため、複数品種をブレンドするキュヴェに関しては、ブレンドする全ての品種を同じ日に同時に収穫して、同じ発酵層で一緒にアルコール発酵を行っています。これは、かってブドウの品種が特定されていなかった時代に普通に行われていた Field Blend フィールド・ブレンドの手法と同じです。フィールド・ブレンドから生まれるワインには、現代的な計算してブレンドするワインにはない複雑な味わいや香りが備わると言われています。

いずれにしてもミケーレ・ロレンツェッティは、ワインの発酵の成否はブドウの品質に完全に依存していると考えています。その意味で、ビオディナミでブドウ栽培をすることが何よりも重要であると考えています。

2018 年からは、醸造にジョージア産のクヴェヴリを導入しました。このため、2018 ヴィンテージからノストラルのレンジのキュヴェと、ソーヴィニョン ガッタイアのキュヴェはクヴェヴリで醸造されています。

 

Nostrale Bianco

ノストラル ビアンコ 白

IGT トスカーナ
品種:トレッビアーノ 60%、マルヴァジア・ビアンコ・ディ・カンディア 40%
1972 年植樹
栽培面積:0.8 ヘクタール
標高:200 メートルの南向き斜面
地質:粘土
栽培:ビオディナミで栽培(認証なし)
醸造:フィールド・ブレンドで、全ての品種を同じ日に手摘みで同時に収穫。完全に除梗してから圧搾し、全ての品種を一緒にジョージア産のクヴェヴリで野生酵母のみで自発的に発酵。培養酵母や酵素、その他のいかなる醸造添加物も添加することなく、温度管理も一切行わずに醸造。自発的なマロ発酵と熟成後、無清澄・無濾過で瓶詰め。SO2 はボトリング後のネガティブな反応を避けるために必要最低限のみ添加。

2022 ヴィンテージは 9/17 に収穫。総生産量 2,000 本。2024 年 3 月時点での SO2 トータルは 45mg/l。アルコール度数 12 度。

 

輸入元:VIVIT

詳しくは下記輸入元の紹介ページをご覧ください。

http://www.vivit2012.co.jp/cn7/michelelorenzetti.html

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