ドメーニレ サハティーニ / IG デアルリレ ムンテニエイ ピノ ノワール ラ ヴィ 2022 (ルーマニア)
ドメーニレ サハティーニ / IG デアルリレ ムンテニエイ ピノ ノワール ラ ヴィ 2022(赤)
VT:2022
生産国:ルーマニア
生産地:ムンテニア
葡萄品種:ピノ ノワール100
コメント【商品説明】:
「2018年のリアルワインガイド旨安ワイン大賞受賞&表紙に掲載」
アズマさんが見つけた安くて美味しいワインが、2018年12月に発刊されたリアルワインガイドで表紙を飾りました。
※受賞時のヴィンテージは2016年です。
注目を集める「東欧のワイン」
リアルワインガイドでも触れられていましたが、今、東欧のワインの注目度は高くなって来ています。これは、日本に於いてワインのクラシックとして認知されているフランス、イタリア、スペインなどのヨーロッパのワインだけでなく、品質に対し安くて美味しいなどと言われ評判となった、フランスのラングドックやニューワールドと呼ばれるアメリカ、オセアニアのワインまでが少しずつ価格が上昇している事に起因しています。ワイン市場は常に「安くて美味しい」を探しているのです。
まず、注目を集めたのはモルドヴァのワインでした。自国の国土の地下のほとんどがカーヴとなっている隠れたワイン大国が、ソビエト崩壊後に消費できなかった秘蔵ワインの流出が始まったのが2008年くらいだったと記憶しています。それ以前からもブルガリアのエニーラのカベルネなどは話題になっていましたが、市場のニーズは限定的。それらが「東欧のワイン」としてカテゴライズされ、新たなワインのトレンドとして認知されるきっかけになったのは、ここ数年のジョージアワインの人気の高まりです。
そんな中、アズマコーポレーションさんがルーマニアワインを探すって事でもなく「なにか美味しいワインはないかな?」と訪れたワインマーケットで見つけたワインがこちらです。
安くたって本格派、銘醸地のカリスマが造るカジュアルライン
ワインの「安くて美味しい」には、必ず理由が伴います。まず、生産者のドメーニレ サハティーニですが、ルーマニアではとても評価の高い生産者です。醸造責任者でもあり、経営責任者でもあるアウレリア・ヴィシネスク女史によって2003年に設立。フランスのブリュッセルの国際コンクールでも最優秀賞も受賞し、その実力は折り紙つき。アズマさんが輸入されている赤ワインはこちらのキュヴェのみですが、本国ではもっと高額なワイン(ピノ ノワールやカベルネ、メルローからルーマニアの土着品種まで扱います)をリリースし、高い評価を受けています。その彼女が、カジュアルなラインとして生産しているのがキュヴェ「ラ ヴィ」となります。
ハンガリー、モルドヴァ、ブルガリアという銘醸地に囲まれているというだけで、そのポテンシャルの高さは疑いようはありませんが、特にサハティーニが本拠地を構えるルーマニア南部のムンテニア地方、デアル マーレ地区は、ざっくりと北緯45度。フランスのボルドーやローヌ、イタリアで言えばピエモンテと同じ太陽の恵みを受けますが、朝晩の寒暖差が激しく、雨は少なく、気候としてはブルゴーニュに近いと言われています。
だからと言って、ブルゴーニュのワインと比べるってのもどうかとは思いますが【らしさ】はあります。フランスのペイドックでたまに出てくる安くて(それでもラ ヴィよりは若干高いですが)美味しいピノ ノワールはチャーミングなタイプが多いですが、こちらには少し旨みも感じます。まだお試しで無い方は、何かの機会にでも是非。「安くても美味しい」は探せば誰にでも見つけられるものですが、年々基準が厳しくなる旨安大賞に於いて表紙を飾るってのが伊達じゃないって事は感じて頂けるのではないかと。