ヤラ イエリング / ドライ レッド No1 2015 (オーストラリア)
ヤラ イエリング / ドライ レッド No1 2015(赤)
VT:2015
生産国:オーストラリア
生産地:ヴィクトリア
葡萄品種:カベルネ ソーヴィニヨン67、メルロー16、マルベック13、プティ ヴェルド4
コメント【商品説明】:
ヤラの谷のサラ クロウ。
2008年に亡くなった、カローダスさんの遺志を受け継ぎ、2013年から現在のサラ クロウ女史がワインメーカーを務めていますが、その評価は最高のレベルで維持されています。
こちらのキュヴェはボルドーブレンド。冷涼なヤラの谷で造られるこのワインのポテンシャルの高さを感じる度に、ああ、ボルドーってどっちかって言うと涼しい方の分類だよなって感じます。同時に、その類のカベルネは熟成してこそ楽しいよなって。ボルドーも最近は熟成させなくてもすぐ飲めるワインが増えていますから、ある意味こちらのヤラのメリテージも既にクラシックスタイルと呼べるのでは無いでしょうか。
ヴィレッジ セラーズさんの氷見の倉庫で静かに熟成していたバックヴィンテージ。お宝です。
以下、輸入元コメントです。
Yarra Yering
ヤラ・ヴァレーの伝説、ベイリー・カローダス博士
ヤラ・イエリングは植物学者ベイリー・カローダスが 1969年、ヤラ・ヴァレーに興したワイナリーです。カローダスはオーストラリアのワイン⽣産の主流が酒精強化ワインであった20世紀半ば、ヤラ・ヴァレーで誰よりも早くスティルワインの⽣産を始め、その後のオーストラリアワイン産業に大きな影響を与えた人物として知られます。
植物⽣物学の研究者であったカローダスは、ヨーロッパでの研究⽣活の後オーストラリアに戻り、オーストラリア連邦科学研究機構(CSIRO)のメンバーとなり、メルボルン大学で植物⽣態学の研究員として活躍しました。
その後、ローズワーシー大学で栽培・醸造を学んだカローダスはヨーロッパで出会ったエレガントで複雑なワインをオーストラリアで造るために冷涼地の栽培スポットを調査し、ヤラ川の南、ワラメイト・ヒルズ麓にその地を⾒つけます。植物学者としての経験を⽣かし、ブドウ栽培と醸造を独⾃の哲学と理論で切り拓いたカローダスは、1973年の初リリース以来、35年間に亘って理想を追い求め、ヤラ・イエリングの名声を不動のものとしました。
サラ・クロウによる再スタート
2008年にカローダスが亡くなった翌年、⻑年ヤラ・イエリングのワインのファンであり、カローダスの晩年に親交を持っていたケイズラー・ワインズ(バロッサ・ヴァレー)のオーナーに経営権を託し、同社の資本下でヤラ・イエリングは⽣産を継続しました。カローダスの後、ポール・ブリッジマンがワインメーカーを務めた時期(2009-2013年)を経て2013年、サラ・クロウがワインメーカーに就任。
サラは2001年から9年間ハンター・ヴァレーのブロークンウッドでアシスタント・ワインメーカーとして活躍し、2009年「ハンター・ヴァレー・レジェンド&ワイン・インダストリー・アワード」に輝いた醸造家です。
苗木会社のマネージャーとしてキャリアをスタートしたサラは、ヤラ・イエリングの畑を理解することから始め、カローダスが確⽴したヤラ・イエリングのワインのスタイルを大きく変えることなく、クリエイティブなワイン造りを⾃分の使命として取り組んでいます。
サラがワインメーカーに就いて以来、空気圧式圧搾機の使用によりピュアな果実味を引き出し、また白ワインのMLFの割合を減らすことでワインにフレッシュさをもたらすなどの手法が取り入れられてきました。赤ワインにおいても同様にフレッシュさや鮮やかな果実感を残すことを目的に、以前よりも短い樽熟成期間でリリースしています。また2013年からは海外市場向けの瓶詰めにスクリューキャップを採用しています。
サラ・クロウは、2017年に⼥性で初めてジェームス・ハリデー「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」に選出され、さらに「ザ・リアル・レヴュー・トップ・ワイナリーズ・オブ・オーストラリア 2021」 と「2022 ハリデー・ワインコンパニオン・アワード」の「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」をダブル受賞しました。
Dry Red No.1
ミディアムボディのクラシックなボルドースタイルで、肉づきの良い果実の層とアーシーで複雑な味わいが融合。この畑の特徴であるジューシーな酸味を柔らかな果実味ときめ細かなタンニンが支える。ヤラ・イエリングの伝統的特徴である、落ち着きのある⼒強さ、フィネスを備えた凝縮感を体現するワイン。
手摘みブドウを除梗して破砕。メルロ、マルベック、プティ・ヴェルドは全房のまま500Lの開放式発酵槽(ティーチェスト・ファーメンター)で品種毎に発酵。フレンチオーク小樽(新樽40%)で15ヶ月間熟成。