シャトー ヴァランドロー / サン テミリオン プルミエ グラン クリュ クラッセ (フランス)
シャトー ヴァランドロー / サン テミリオン プルミエ グラン クリュ クラッセ 2012(赤)
VT:2012
生産国:フランス
生産地:ボルドー
葡萄品種:メルロー88、カベルネ フラン12
コメント【商品説明】:
インデント入荷。
ちょうど2013年の春、こちらのシャトーにお邪魔しました。もうずいぶんと時間が経ったのだなと、ワインを見る度に思い出します。その時にテイスティングさせて頂いた2012年のヴァランドローをご紹介できる日がやっと来ました。
シャトー ヴァランドローといえば、サン テミリオンに彗星の如く現れたシンデレラワインとして有名ですが、その立役者として広く知られているのが当主のムッシュ ジャン リュック テュヌヴァン。
シャトーヴィジットの際「ご本人にお会い出来たら奇跡だな」なんて淡い期待を胸に秘め、シャトーの門を叩きました。
中から現れたのは黒髪が美しい女性。やっぱりテュヌヴァン本人に合えるわけもないよなって思った矢先、アテンドしてくれていたアストルさんの現地スタッフの方が耳元に小さな声で「吉澤さん運がいいですね、マダム ヴァランドロー御本人ですよ」と。
恥ずかしながらその瞬間は、なぜ運が良いのかを把握できなかったのですが、マダムとお話しを進めていくうちに、自らの幸運を理解する事が出来ました。結論から言うと、マダムはワインを造る方でした。
シャトー ヴァランドローのワイン造りについてお話を伺うと、ひとつひとつにとても丁寧に答えて下さり、その内容がとても分かりやすく、ご本人の実体験による分析を基にしているのだと言う事がよく分かりました。
ワインのクオリティの高さが評価され、シンデレラワインとして一気にスターダムの道を駆け上がったシャトー ヴァランドローは、マダムの哲学を注ぎ込んだ至宝ともいえるワインを、マーケティングのスキルに長けたムッシュ テュヌヴァンがプロモーションをかけるという、見事な夫婦二人三脚で運営されているシャトーだったのです。
だからなんだって言われればそれまでですが、そんな事は僕が読んだどの本にも載っていなかったので、その事実を知った時の衝撃たるや相当のもので。
最新の衛生的な設備で造られている過程の2012年のシャトー ヴァランドローをマダムと一緒にテイスティングさせて頂きましたが、僕がそれまでに飲んだワインのなかで一番と言っても過言では無いくらい、濃密で粘度が高く、かつバランスに優れ、ブドウ色に染まったグラスはいつまでもその装いを崩すことなく、衝撃的なテイスティングだった事がつい先日の事の様に思い出されます。
あれから月日はながれ、今ボトルの中でどの様な変化をしているのか。おそらくは、まだまだその濃密な骨格を崩すことなく頑なにワインの飲み手が現れるのを待っているのだと思います。
すぐにコルクを抜いて、その密度に挑むのもひとつの選択でしょうし、数十年後にその姿が本格化するのを待つ事も、このワインの楽しみ方としては間違っていないと思います。
アストルさんのボルドーワイン。
吉澤ワイン商店で取り扱うボルドーワインのほとんどは、ボルドー専門インポーターの「アストル」さんから仕入れています。
アストルさんで働く皆さんは根っからのボルドー好き。それもそのはず、ボルドーに住み、ボルドーで学んでいた仲間が、ボルドーの魅力を伝える為に立ち上げた会社です。なので、ボルドーワインに対する愛の深さは、お仕事でワインを取り扱う商社の方とはちょっと異なりますし、何しろ日本に引っ張ってくるワインのセレクトが素敵で尚且つ美味しい。
現地で深く掘り下げた人脈は、生産者だけでなくボルドーワインの取扱いに於ける最重要ファクターのネゴス(仲買いのネゴシアン)にまで及び、星の数以上のボルドーワインの中から一際輝くきら星をセレクトされています。
ボルドー市内の「レクスキ」という日本人シェフのレストラン(https://www.restaurantlexquisbordeaux.fr/ja/)と、神保町で「レピック」というボルドーワインバー(http://www.lepique.jp/)もやっています。私がボルドーにいった時も名だたるシャトーにヴィジットのアポイントを取って頂き、公私ともに大変お世話になっています。もう、アストルさんのワインは全部仕入れちゃいたいくらいなのですが、セラーの容量をお財布の都合で我慢我慢。
数が多すぎ、ラベルで内容が分かりにくい、安いものにはハズレがある、輸入経路によっては劣化している、同じシャトーで同じヴィンテージなのに値段がまちまちなど、市場の需要が高くクラシックであるが故に購入時に二の足を踏んでしまう要素が多いボルドーワインですが、「アストルさんの輸入しているものから選ぶ」って事が取り急ぎの道しるべになるって事は、自信を持ってお伝えできます。アストルさんの手を離れた後、ワインショップさんの保管状態が良くなかった場合を除いては。
Specialiste en Vins de Bordeaux
ボルドーの魅力、それは王道であること
↑毎月届くアストルさんのカタログのタイトルが大好きです。アストルさんの進む道が王道になる日は、そう遠くないのかもしれません。
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