アラン ベルナール / コトー シャンプノワ ルージュ 2018 (/シャンパーニュフランス)
アラン ベルナール / コトー シャンプノワ ルージュ 2018(赤)
VT:2018
生産国:フランス
生産地:シャンパーニュ
葡萄品種:ピノ ノワール100
コメント【商品説明】:
規格外の余韻の長さが個性です。
どこかのタイミングで取り扱いを始めようと思っている、オルヴォーさんの輸入するシャンパーニュ「アラン ベルナール」ですが、今回、限定商品としてスティル(発泡していない)の赤ワインがリリースされたと言うので取り寄せました。
(順番が逆になってしまってすいません、オルヴォーさん)
そもそもは普通にワインを造るには寒すぎた事が、逆にスパークリングワインを造るのに世界で一番最適だったというのがシャンパーニュが他の追随を許さない一番の要因なのですが、温暖化の影響がある現代では、普通にスティルの赤に適したブドウが美味しく実る様になりました。
(それなのに、あいかわらず発泡ワインが美味しいのって凄いですよね)
2021年にルイ ロデレールとシャルル エドシックがコトー シャンプノワをこぞってリリースした時には話題になりました。
(…高くてチャレンジする勇気がありませんでした!)
そもそも、シャンパーニュのメゾンは通常運転として赤ワインを造ります。でもそれは販売用ではなくて、ロゼシャンパーニュの色付け用といった大切な役目を持った原料として醸造されます。
だんだんと「あれ?これそのまま飲んでも美味しいんじゃない?」って事になったからか、新たなチャレンジをするぞと決意をしたのかは分かりませんが、業界では徐々に注目が集まっています。
今回ご紹介するアラン ベルナールのコトー シャンプノワ。ロゼワインは白をベースに赤での色付けるのではなく、赤の皮を途中で分離して色付きを抑える赤ベースのロゼを造っています。なので、ピノ ノワールとの向き合い方がちょっと違うのです。しかも使われるのは一級畑のブドウのみ、2018年の太陽をたっぷり吸収し完熟までもっていきました。
ブルゴーニュのピノとはまた違った凝縮感。しかし、根底にある要素の複雑さは飲み手の感受性を試しているかのようです。この価格でこれだけ余韻が長くなりますかってくらいのミラクルなアフターで、それだけでもこのワインのポテンシャルの高さを実感できる稀有な存在。
どこかで飲まなくちゃっと思っておられる方も多いのかと思います。
ルイ ロデのコトー シャンプノワを運よく手に入れた方がいらっしゃったら、隣に並べて飲んでみて頂きたいなと思って見たり。
以下、輸入元コメントです。
Alain Bernard
ラン・ベルナールは1912年に設立されたディジーを本拠地とするレコルタン・マニピュラン(ブドウ栽培農家兼醸造業者)の生産者です。現在では、父アランが指揮をとり、息子のブノワが営業を担う家族経営の会社です。彼らは元々はドン・ペリニヨンのような大手メゾンにブドウを供給していました。
メゾンの偉大な創設者であるアランの父アーサーは同じディジーにあるメゾン、ガストン・シケで働いていました。彼はシケ氏にカーヴの一角を借りうけて、自分のワイン造っていました。連休となったある週末、彼は息子アランとともに、すべて手作業で、エレベーターなどを使うこともなく手押し車で何度も土砂を掘り運んだ末、地下に自分のカーヴを掘って造りあげたのです。
ワインへの情熱、それはメゾンでのサーヴィスや試飲の才能を身につけることはもちろん、ブドウの樹に対して徹底して世話をやくことです。すなわちそれが、素晴らしいワインを造ることなのです。醸造やカーヴでの仕事はもちろん重要です。しかし畑での仕事がもっとも大きな部分を占めると考えています。アラン・ベルナールでは、科学的な除草剤を一切使いません。そのため畑には雑草が生い茂っていますが、すべて畑を耕して除草剤を使わずに雑草を刈り取っています。近い将来、祖父アーサーがやっていたように、馬を用いた畑耕作に着手する予定です。
2018 Coteaux Champenois ROUGE
葡萄:ピノ・ノワール100% 区画:プルミエ・クリュ(ディジー) Mocqu Bouteillesの区画。27.45アール。 土壌:石灰
特徴:赤い果実、サワーチェリーの香り。繊細で喉越しの良いワインです。
この土地で瓶内二次発酵が生まれる前から存在していた歴史に敬意を表して造られます。
醸造:手で除梗、7日間果皮浸漬。600リットルの樽で発酵。
熟成:1年半澱と共に熟成。
大半のコトー・シャンプノワはロゼ・シャンパーニュの色付けのワインであり
ワインとしての存在意義が感じられないものも少なくない。
その点、ピノ・ノワールの果実を前面に引き出し、セニエ・ロゼやブラン・ド・ノワールを主軸に展開する
アラン・ベルナールの場合はある意味異質なコトー・シャンプノワと言えます。
黒く熟したアメリカンチェリー、カシス、わずかにマッシュルーム。
太く塊になって立ち上がる果実の香りに引き込まれる。
わずかに残糖を思わせる程に熟した黒果実、トーンの高い酸の張り出しはまさにシャンパーニュならでは。
ダークチェリー、カシスにリコリスの風味が果実を引き立てる。
余韻の広がり、スケール感、熱量すら感じさせる。
シャンパーニュはワイン銘醸地であると再認識させてくれます。