シルヴィア スピネッタ / トンダイア (イタリア)
シルヴィア スピネッリ / トンダイア 2013(赤)
ヴィンテージ:2013
生産国:イタリア
生産地:トスカーナ
葡萄品種:プニテッロ 70、サンジョヴェーゼ 30
コメント【商品説明】:
ポンテ カネ仕込みのヴィオディナミ。でも、そのままは使わない。
学ぶだけ学び、手にしたノウハウを自分の中に落とし込んだからこそ、自分の信じるままにワインを造ることが出来るのだなと感服します。
ポンテ カネで学んだヴィオディナミでも、自身が微生物を扱う学者だったからこそ、必要な部分だけ取り入れる。
手にした畑がDOCGに昇格しても、造りたいスタイルと違えばDOCでステイ。
出来そうで、出来る事ではありません。信念を貫く彼女にしか作れない、彼女だけのワイン。
このワインを飲めば、そんな彼女の勇気が貰えそうでワクワクします。
もちろん、美味しくなければお勧めは出来ないのですが、そんなワインの楽しみ方が有ってもよいのかなと。
こだわり抜いて、そこそこの熟成を経てこのお値段。間違いなくお値段以上の価値の有る一本です。
以下、輸入元コメントです。
SILVIA SPINELLI
ワイナリーについて
ブドウ畑はシエナとグロッセートの間に位置するチヴィテッラ・マリッティマの村にあります。マレンマ地方のなだらかな丘に囲まれていて、太陽の光に恵まれ、常に風通しが良く、岩と豊かな芳醇な香りに溢れた丸みを帯びた丘に横たわっています。もともと、この場所はシルヴィアの家族がセカンドハウスとして購入した小さな農園でしたが、家族は農業とは全く別の事業をしていたので、その土地は使われていませんでした。しかし、ブドウ栽培にとても良く適した素晴らしい区画で、また新しい DOC、「モンテクッコ」の区域内に位置していたため、2005 年に 2 ヘクタールの区画にサンジョヴェーゼを植樹し、ブドウ栽培を始めました。
ブドウ畑は海抜 270 メートルに位置し、砕骨や石灰混じりのローム土壌です。2006 年には近年発見されたトスカーナの古代品種プニテッロを 1 ヘクタールの区画に植樹。2015 年にはトレッビアーノを 0.3 ヘクタールの区画に植樹。現在は 6.5 ヘクタールの畑でこの 3 つの品種を栽培しています。植樹比率は 1 ヘクタール当たり 5000 本で、サンジョヴェーゼはコルドン式、プニテッロとトレッビアーノはギヨ式に剪定されています。トレッビアーノの白はまだリリースされていませんので、現在造られているワインは、赤 3 品種から造る 4 種類のワインのみで、ワイナリー全体の総生産量は 2 万本以下です。
シルヴィア・スピネッリについて
1972 年トスカーナ州北部のピストイア県の小さな町で生まれる。子供の頃から生態系と自然に対して深い愛着と魅力を感じていて、大学で自然に対する知識を深め、2001 年にフィレンツェ大学で生物科学の学位を取得。卒業後は微生物学の研究室で生物学者として働いていたが、単調で繰り返しの多い仕事に不満を覚え、自然から疎開されているようになり、気晴らしにワインテイスティングの講座に参加。その講座でワインに対する情熱が芽生え、ワイン造りを夢見るようになっていった。再び大学に戻ったシルヴィアは、フィレンツェ大学で醸造学とブドウ栽培学を 3 年間学び、その後、フランスのモンペリエのドメーヌ・ド・ラ・プローズとボルドーのシャトー・ポンテ・カネで研鑽。特に、シャトー・ポンテ・カネでは支配人のジャン=ミッシェル・コムとともに働き、ビオディナミによる農法など様々なことを実践の場で習得した。その後、再びフィレンツェ大学に戻り、農業工学の博士過程で学ぶ。この間にワイナリーを設立。平日は大学に通い、週末はワイナリーで働くという生活を続ける。2009 年に博士号を取得した後は、フルタイムでワイナリーの仕事に専念し、現在に至る。
シルヴィアは醸造学のノウハウと理論的な揺るぎのない専門知識を獲得し、またブドウ栽培家として、そのノウハウと知識を発展させ、完璧に磨き上げてきました。ワイン造りは魅力的な冒険であり何物にも代えがたいものと考え、小さな醸造所で精力的に働いています。
また、自身のワインを「クリエイティヴな全く新しい土壌から情熱と努力によって造られた品格ある農産物」であると考えています。
栽培について
シルヴィアはシャトー・ポンテ・カネでビオディナミについて多くのことを学びました。しかし、ビオディナミには科学的に説明ができない要素が多く、自分で完全に信頼するところまで消化しきれていないため、今のところ完全なビオディナミは実践していません。しかし、ビオディナミの手法を取り入れたビオロジック農法を行っています。有機の認証は手続きが煩雑であるため特に受けていません。
モンテクッコについて
モンテクッコは、大きな魅力と可能性を秘めたトスカーナの期待のワイン産地です。イタリアを代表する⿊ブドウ、サンジョヴェーゼの聖地として名⾼いグロッセート県にあり、最⾼級赤ワイン「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」と「モレッリーノ・ディ・スカンサーノ」のエリアの中間に位置しています。海と山に挟まれ、理想的な温度・湿度・雨量に恵まれています。また、活火山の噴火によって構成された土壌の地質は複雑性に富み、この地で育まれるブドウに大きな恩恵をもたらしており、ワイン栽培のポテンシャルが非常に⾼い土地として認知されています。事実、モンテクッコは1998 年にDOCに昇格。その 2 年後には、ワイン文化の保護と地位向上を目指して「モンテクッコワイン協会」が設立されました。以降、モンテクッコのワイナリーは日々努力を重ねており、ワインの質は飛躍的に向上しています。土着品種はサンジョヴェーゼで、モンテクッコを名乗るには85%以上のサンジョヴェーゼで造られる必要があります。2011 年には DOCG に昇格を果たしました。
*シルヴィアはサンジョヴェーゼの真価を表現したいとの意図から、DOCGの規定とは異なる熟成方法を行って、あえて現在もDOCのままでワインを造り続けています。
Tondaia
プニテッロの柔らかさとサンジョヴェーゼの力強さを融合させたキュヴェ
IGT トスカーナ
品種:プニテッロ 70%、サンジョヴェーゼ 30%
総生産量:約 3,000 本
醸造について:収穫したブドウを完全に除梗し、ステンレスタンクでアルコール発酵。発酵は野生酵⺟のみを用いて自然に開始。発酵期間中も温度管理は行わず、自然な状態で発酵を続ける。発酵期間は約6日間で、この間に 1 日 2〜3 回のポンピングオーバーを実施。さらに 19 日間の果皮浸漬を施す。この間は 1 日 1 回の櫂入れに留める。発酵終了後、水平式圧搾機で圧搾し、フリーランワインのみを容量 225 リットルのバリックに移して数ヶ月間寝かせる。その後、プニテッロとサンジョヴェーゼをブレンドし、さらにバリックで熟成を続ける。
熟成期間は 20 ヶ月。新樽は用いず、熟成はシュール・リーの状態で行い、定期的に澱引きを施し、無清澄で瓶詰め。瓶詰め後、さらにセラーで 6 ヶ月間寝かせてからリリース。
味わいのコメント:暗い赤色の色調。熟した果物や微かなスパイスの香り。さらに複雑な熟成香、心地良い木のヒントも感じられる。温かみがある口中で、バランスが取れたタンニンと程良い濃密さがある。そして、⻑く素晴らしい余韻が感じられる。赤身肉やジビエ料理、あるいは熟成したチーズなどと相性が良いでしょう。18 度くらいでサービスしてください。
≪ワイン名の TONDAIA トンダイアについて≫
太陽や地球(大地)、ブドウの粒、発酵のタンク、樽など、ブドウ栽培やワイン造りのための重要な要素は全て丸い形のものが多い。また、ボトルやコルク、グラス、さらには、テーブルにこぼれたワインの雫を丸い形をしています。このため、トスカーナの方言で「○」を意味する「Tondo トンド」に、イタリアのブドウ畑の名前で良く使われる接尾語である「aia アイア」を繋げ、「Tondaia トンダイア」と命名されました。
輸入元:VIVIT
詳しくは下記輸入元の紹介ページをご覧ください。