リスト / トラディショナリスト 2020 (オーストリア)
リスト / トラディショナリスト 2020(白)
VT:2020
生産国:オーストリア
生産地:ブルゲンラント
葡萄品種:ゴルトブルガー、ノイブルガー、グリューナー フェルトリーナー、ショイレーベ、
ヴェルシュリースリング、シュナン ブラン、ヴァイス ブルグンダーのゲミュスターサッツ(混植混醸造)
コメント【商品説明】:
ディオニーの担当のIさんのイチオシ。
※お一人様2本までの限定です。
※SO2添加少量の為、3月から11月の間はチルド便必須です。カート画面でご指定お願い致します。ご指定頂けない場合、こちらで追加してご利用料金の修正をさせて頂くか、キャンセルのお願いをさせて頂きます。
これまでディオニーさんはリストさんのワインは1リットルのがぶ飲み系のワインのみを輸入してきたのですが、「ナチュラル且つクリアな味わいでちょうどいい美味しさ」という触れ込みの上位キュヴェがあるという事で、今年からそちらも日本に輸入される事となりました。
ワインの高騰が止まらない中、嬉しい価格。ただ、いかんせん数が少ないので自分の分がありません。
「お店で売ってるワインは全部飲んでいるんですか?」と聞かれることがよくあります。正直言うと、全部は飲んでいないのです。今回のワインの様に、信頼している担当さんが「これは是非に」と強く進めて下さる時は、もたもたしてると波に乗り遅れてしまうので即買いしたりもします。
ワインの仕入れを担当したばかりの駆け出しソムリエの頃にはそれで失敗することも稀にありましたが、そういった時に備えて輸入元の担当さんとは信頼関係の構築と言うか、ワインの好みの擦り合わせが絶対的に必要で。
お陰様で、僕が今ワインを仕入れさせて頂いている輸入元の担当さんとはワインの好みがとても近く、人となりも魅力的な方ばかり。ああ幸せ。
以下、輸入元コメントです。
Liszt
元ウィーン少年合唱団員が実践する家族経営のサスティナブル農業
2019年6月よりご紹介させていただいておりますブルゲンラント地方ライタベルクの『Lisztリスト』は家族経営のワイナリーです。
Bernhard Liszt(ベルンハルト・リスト)は、ブドウ栽培の専門学校を卒業後の2003年、両親からこの仕事を引き継ぎ、彼の代でビオロジック農業に転換しました。代々、ワイナリーだけでなく、養豚業とホイリゲ(ワイン酒場)も営んできており、現在は当主として先代の両親と弟と共に仕事をしております。サスティナブル農業で地産地消を推進し、『オーガニックで作られるワインや食物を楽しみ自然に感謝する人々、彼らのために存在しているんだ』と言います。
〝責任を果たすという事〟は、お互い協力するということであり、懸命に働くという事であり、自然に感謝するということである。この教えは両親から受け継いだもので、この責任をとても大事にしており使命だとすら彼は考えています。
ビオロジック農法への転換は個人的な関心からきたのではなく、この父の教えがベースとなっているのです。
訪問時、彼がワインと共に出してくれた生ハムやソーセージは、旅の疲れを吹き飛ばす程の美味しさ。それもそのはずです。ワインだけでなく育てる豚にも非常なる愛情を注ぎます。広大な自然の敷地に放し飼いしストレスをまったく与えず、飼料も自分の畑でとれたオーガニックの穀物を与えます。もちろんこの豚肉が頂けるのは彼のホイリゲだけです。
彼は幼い頃から自分の中に流れる農夫の血に気づき意識し続けてきました。
なんと幼い頃、あのWiener Sängerknaben(ウィーン少年合唱団)の一員であり、世界中を歌って回ったことがあるそうです。日本へも来たことがあり、数都市を回りいつくかのコンサートで歌ったそうです。この時の世界中を旅した経験により、彼は強く自分のバックグラウンド、両親から受け継いだ農夫としての血を意識するようになり、オーストリアのブルゲンラントという片田舎で育ってきた日々をさらに愛するようになったそうです。
畑は7ha、ブラウフレンキッシュとグリューナー・ヴェルトリーナーを主に育て、アジアはもちろんヨーロッパにもこれまでは輸出せず、自らのホイリゲとオーストリアのいくつかのワインショップとレストランでのみ楽しめるワインだったようです。
この先、伝統的な方法と世界中からインスピレーションを受けた新しいアイデアを融合させていきたいと語ります。
ベルンハルトがワインを造るブルゲンラント地方は、ハンガリーとの国境沿いにあり暑く大陸性のパノニア気候の影響を受けます。その中でライタベルクは、ノイジードラーゼ湖の西岸、ブルゲンラント地方の北西側(ライタ山脈のブルゲンラント側)にあり、計3,097haの畑を有し、赤はブラウフレンキッシュ、白ワインはヴァイスブルグンダー、シャルドネ、グリューナー・ヴェルトリーナーが優れています。
ライタ山脈とノイジードラーゼ湖によって異なる影響を受け、暖かい湖風は重要な熟度に都合がよく、山脈は夜間の温度を押し下げます。したがって果実味、新鮮さ、フィネス、そして長熟さが増すのです。土壌は主に石灰とスレート(粘板岩)で構成され、約1500万年前の貝殻石灰は、多少塩辛い風味と上品さをもたらし、スレート(粘板岩)は望ましいテンションとストラクチャーに寄与します。
Traditionaliszt
白ブドウ数種類をブレンドしたゲミシュターサッツで8月の収穫後プレスし500L ~ 10hlのフードルで13 ヶ月発酵・熟成し、9月に瓶詰めしました。とろりと流れる粘性のあるグリーンイエロー色、トロピカルフルーツや洋梨、ミントの香りを感じます。まろやかで口中に拡がるまったり上質なテクスチャーに、完熟みかんの果実味と酸味がバランスの良く溶け込んだ仕上がりです。
8月収穫/空気圧式圧搾
500L ~ 10hlのフードルで13 ヶ月
発酵・マロラクティック発酵・熟成
濾過あり・無清澄/瓶詰め:2021年9月
SO2 瓶詰め時:8mg/L トータル:25mg/L