ピエール マリー シェルメット / フルーリー ポンシエ 2013 (フランス/ボージョレ)
ピエール マリー シェルメット / フルーリー ポンシエ 2013(赤)
VT:2013
生産国:フランス
生産地:ボージョレー
葡萄品種:ガメイ100
コメント【商品説明】:またの名を、ドメーヌ デュ ビスー。人気者のピエール マリー シェルメットさんのワインは色々な経路で日本にやってきます。優しいからなのか、商売上手だからなのかはわかりませんが、経路が変わると名前も変わっていたりします。
共通しているのは、美味しいこと。目を閉じて飲めば、マイルドなピノ ノワール。しっとりとした液体。舌のうえで表面張力を感じるなめらかさ。嫌味無く、口から鼻にかけて広がる葡萄本来の果実味、雑味は一切無し。ガメイらしさってなんだろう。そんな気持ちにさせてくれるワインです。他との違いを結論から言いますと、徹底的な完熟主義。今、ボジョレーの村で一番遅く収穫するのがピエール マリー シェルメットだそうです。(2017年に聞きました)
僕がピエール マリー シェルメットのワインに初めて出会ったのはこの作り手のムーラン ナ ヴァンでした。ただただ感動してしまって、無言で飲みほした記憶は今でも鮮明に。それ以来、ソムリエとしてお客様にワインをお勧めする際にはいつも頭の中で思い出します。
「おすすめのワインを下さい」
「ガメイでも良いですか?」
「え……ガメイ以外でお願いします」
そんな事を何度も何度も繰り返しながら、どうやったらこのワインをお客様に飲んでもらえるのか考えました。ワインの作りが自然だとか、そんな軽いお話しではなかなか飲んでは貰えず。でも、僕だって見ず知らずのソムリエさんからボジョレーをお勧めされたって、怖くて飲めないかもしれないですし。
どうしてもこのワインを飲んでもらいたいなって時、僕はこのワインの瓶の底を見てもらいます。
伝わりにくい写真ですいません。「うちのワインは他のガメイと違って、しっかり熟成するんですよ」と語りかけてくる、ひとさし指がすっぽりと入ってしまう程に凹んだ瓶底。並々ならぬ作り手の心意気を感じるポイントです。
2013年、まだまだ熟成は可能ですがスタンバイはオーケーです。お家にブルゴーニュ用のグラスが有れば、ぜひ使ってあげてくださいね。ガメイだからって小さいグラスでもいいかななんて言わないで。
ここ数年、某大手インポーターさんが取り扱いを始めてしまったので、人気になってしまうんでないかと不安です。僕は、このワインは出水商事さんから仕入れるって決めてます。この作り手のワインが話題になるずっと前から、「自然派ワイン」って不自然な言葉が飛び交うようになるずっと前から、担当者の方がピエール マリー シェルメットと築いてきた絆を見てきたから。
好きな映画はレンタルじゃなくて劇場で見る派です。映画で例えるなら、きっとそんな感じ。
ともあれ、美味しいワインです。ご賞味あれ。
合わせたい料理:せっかくなので、ピノに出来ないくてガメイに出来る事。生臭いものとのマリアージュで遊ぶもよし。香りを殺さず共存するワインです。おでんとか、ポトフとか、お出汁の香りを楽しみながら食べたいねって日本人がほっとするタイプのお料理と是非。
輸入元:出水商事