バイ クリネ / ポムロール (フランス/ボルドー)
バイ クリネ / ポムロール 2016(赤)
VT:2016
生産国:フランス
生産地:ボルドー
葡萄品種:メルロー95、カベルネ フラン5
コメント【商品説明】:
そうですか、クリネさんでしたか。
商品ごとのページのアドレスの数字の内、「200」ってのは当店でご紹介するフランスの赤ワインの200番目という意味でして、190越えたあたりからどのワインになるのかなってソワソワしながら登録していたのですが、なんとなく、節目がこのワインで良かったなと思ってみたり。なんせ、良年としきりに評判だった2015年を凌ぐのではないかとすら噂が聞こえる2016年のボルドーワインの初登録ですから。そして何より、私が直接訪れた数少ないシャトーの一つでありますから。
シャトー クリネのセカンドと言えば、フルール ド クリネで、それ以外のワインだと以前はロナン バイ クリネという当主のロナンさんの名前が入ったボルドー シューペリウールやボルドー表記のカジュアルなキュヴェが有りましたが、名前が似ているのでその流れの様に感じてしまいますが、こちらはポムロール内でクリネのチームが認めた畑のブドウのみを厳選し、プレステージのノウハウを注ぎ込むお買い得ライン。
そもそもクリネは歴史のあるシャトーですが、やはり今でも語られるのは2009年のパーカーポイント満点獲得の偉業。そこに導いたのはミスター メルローとも呼ばれるコンサルタント、ミッシェル ロランの手腕があった事は否定できませんが、ミッシェル ロラン本人はスーパー多忙なのでシャトーのチームの努力あっての結果であったと言う事は疑いようのない事実だと思います(というかそう言ってました)。清潔に保たれた施設で、歴史に裏打ちされたノウハウと最新技術を融合させて造られているワインです。
ポムロールのメルローと言えば、どうしてもペトリュースと比べられてしまう様で、シャトーの方は聞いても無いのにペトリュースとクリネの畑の違いを教えてくれました。結論としては、ペトリュスは表層面まで黒粘土の層が露出しているのに対して、シャトー クリネの畑は黒粘土の層が深い所にあるので密植をしているとの事。ぶどうの樹と樹の間隔を狭く植える事で、根は効果的に下へ下へと延びていき、早い段階で粘土層に到達するのだそうです。で、結局のところ、その粘土層が硬いもんで、根が刺さるのかっていうとそうでもない様ですが、それで十分美味しいメルローを収穫できるのだとか。
⇒ http://www.chateauclinet.com/en/home.html
シャトー クリネのホームページを見て頂くと伝わるかと思うのですが、彼らの仕事、とてもかっこいいです。ポムロールって、ボルドーの産地の中でも特に田舎感が強いというか、ワイン作る以外にはここのすぐ近くの教会しかないんじゃないかってある意味楽園的なエリアなんですが、そこでその土地の文化なのか威厳なのか、その輝く何かをそのままに表現する事で守り抜き、伝えていく、ある種の決意の様な物を感じるシャトーなんです。そうか、ボルドーワインが王道って言われるのはこういう要素だなって感じることが出来ます。このオーラって、他では各付け上位のシャトーで感じるそれだったりする訳で、そういう意味では徐々にお値段は上がっているものの、その辺のロマンスを感じることが出来るシャトーとしてはお値打ちだと私は思っています。(で、お隣のシャトー レグリーズ クリネさんは反対に飄々とした画家のおじさまで、その対比が最高に面白いのです。)
以下、輸入元コメントです。
By Clinet / Pomerol
ポムロールを代表するシャトーの一つであるシャトー・クリネ。 1998 年にジャン=ルイ・ラボルド氏によって買収され、現在はロナン・ラボルド氏によって経営されています。近年、パーカーポイントなど高い評価を得ており世界中から注目されているワインです。
そのポムロールを知り尽くしたシャトー・クリネが「ポムロールのテロワール」を表現したいと情熱を持って造るワインが「バイ・クリネ」です。
厳選された3種類の土壌のブドウを使い、シャトークリネと同じチームで、ファーストラベルと同様のケアで、醸造と熟成をおこなっています。
ラベルのアートは、アメリカの芸術家ゴードン・ホプキンス氏によって描かれています。大胆な色使いを得意とする彼の作風が、クリネの表現する世界観と似ていることから作成されたといいます。
優良年2016 年のポムロールのブドウを一年もののフレンチオーク樽を使いカジュアルに仕上げつつも、クリネらしいクラシックな印象を残しています。