シャトー メイヌ ルネ / ポムロール (フランス/ボルドー)
シャトー メイヌ ルネ / ポムロール 1996(赤)
VT:1996
生産国:フランス
生産地:ボルドー
葡萄品種:メルロー60、カベルネ フラン30、カベルネ フランソーヴィニヨン10
コメント【商品説明】:
良年1996ってのは左岸のお話。ポムロール的にはそこそこの年。
そこそこって言われてがっかりするか、それでもこのお値段は買いでしょうってなるかの違いは、ボルドーをこよなく愛する方かどうかの問いの答えかもしれません。だって、悪い年ではないんですから。
そこそこの年の、あまり名前の通っていないシャトーでも、ひょっこりと面白いワインに出会える村がポムロールの面白さだったりもするのでしょう。それはなぜか。
そもそもですね、どこかのシャトーのおかげでポムロール=黒い粘土などという先入観はポムロールにとっては呪縛でしかないのです。その地層の恩恵を受けているのは、かのシャトーだけなのですから。
この土地の人たちは、この畑の粘土層の深さはどのくらいですか?って聞かれることに飽き飽きしているのだそうです。すごく深いですと答えた時に、がっかりした目をされるのがつらいのでしょう。
では粘土層が深いと、美味しいメルローは育たないのかと言えば答えは否で、それでもポムロールの信頼がなんとなく高いってのは事実ですし、日本でボルドーが土地ではなくて造り手で選ばれるようになってもう長い年月が過ぎましたが、土地で飲む楽しさが今でも健在なのがポムロールではないでしょうか。
斜面の中腹以外はそこそこでしかないと言われながら、でもなんだかんだ大体美味しいよねってなてしまうブルゴーニュのポマールと、名前だけでなくそんなとこでも似てしまっているのが個人的には面白いお話で。
なんとなく美味しい、大いに結構じゃないですか。と、思うんですよね。
アストルさんのボルドーワイン。
吉澤ワイン商店で取り扱うボルドーワインのほとんどは、ボルドー専門インポーターの「アストル」さんから仕入れています。
アストルさんで働く皆さんは根っからのボルドー好き。それもそのはず、ボルドーに住み、ボルドーで学んでいた仲間が、ボルドーの魅力を伝える為に立ち上げた会社です。なので、ボルドーワインに対する愛の深さは、お仕事でワインを取り扱う商社の方とはちょっと異なりますし、何しろ日本に引っ張ってくるワインのセレクトが素敵で尚且つ美味しい。
現地で深く掘り下げた人脈は、生産者だけでなくボルドーワインの取扱いに於ける最重要ファクターのネゴス(仲買いのネゴシアン)にまで及び、星の数以上のボルドーワインの中から一際輝くきら星をセレクトされています。
ボルドー市内の「レクスキ」という日本人シェフのレストラン(https://www.restaurantlexquisbordeaux.fr/ja/)と、神保町で「レピック」というボルドーワインバー(http://www.lepique.jp/)もやっています。私がボルドーにいった時も名だたるシャトーにヴィジットのアポイントを取って頂き、公私ともに大変お世話になっています。もう、アストルさんのワインは全部仕入れちゃいたいくらいなのですが、セラーの容量をお財布の都合で我慢我慢。
数が多すぎ、ラベルで内容が分かりにくい、安いものにはハズレがある、輸入経路によっては劣化している、同じシャトーで同じヴィンテージなのに値段がまちまちなど、市場の需要が高くクラシックであるが故に購入時に二の足を踏んでしまう要素が多いボルドーワインですが、「アストルさんの輸入しているものから選ぶ」って事が取り急ぎの道しるべになるって事は、自信を持ってお伝えできます。アストルさんの手を離れた後、ワインショップさんの保管状態が良くなかった場合を除いては。
Specialiste en Vins de Bordeaux
ボルドーの魅力、それは王道であること
↑毎月届くアストルさんのカタログのタイトルが大好きです。アストルさんの進む道が王道になる日は、そう遠くないのかもしれません。
Château Mayne René
クロ・ルネなどのあるポムロール西部に位置するシャトー・メイヌ・ルネ。
3.1ヘクタールの小さな畑を所有する、木管楽器のバソン奏者という意味を持つシャトー・ラ・バソネリーが造っています。
小規模生産者が密集し世界的なメルロの産地であるポムロールの希少なバックヴィンテージ1996年です。
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