ブリューノ デゾネイ ビセイ / シャンボール ミュジニー コンブ ドルボー VV 2019 (フランス/ブルゴーニュ)
ブリューノ デゾネイ ビセイ / シャンボール ミュジニー コンブ ドルボー VV 2019(赤)
VT:2019
生産国:フランス
生産地:ブルゴーニュ
葡萄品種:ピノ ノワール100
コメント【商品説明】:
大丈夫。ブリューノ デゾネイさんのワインはいつでも美味しいですから。
エシェゾーに隣接するの高樹齢キュヴ畑の高樹齢キュヴェ。
しっかりと香りが主張する、彼のワインに魅了される方も多いのではないでしょうか。
僕もその一人です。
2019年のブルゴーニュ、。無くなるのが早そうです。
2015、2017、2018と好調だったブルゴーニュ。2019年もリリース前からとても評判が良かったのですが、いかんせん収量が少ないのです。「量は少ないけど美味しい」っていうのは、よくあるお話しでもあるのですが、今回はちょっと状況が違います。
迫りくる2021年の大不作。いや、2021年も出来は良いのですが何しろ量が非常に少ない。雨とか霜とか雹とか色々で、最終的に収穫まで出来たブドウはとても少なくなってしまいました。2021年の秋にリリースされたボージョレー ヌーボーの時にも結構話題となっていましたよね。
(でも、その分根から吸い上げた養分は残った果実に凝縮されて、2019年も2021年も味わい的にはポジティヴです)
2021年が経験したことがないくらい少なすぎて、市場のブルゴーニュワインが枯渇すんではないかと噂になり、さすがにそんな事は無いんじゃないかと思うのですが、経験したことも無いと聞けば想像すらできないので不安になり、そもそも低収量の2019年を買い溜めする人が多いのだとか。
国ごと、会社ごとの争奪戦の末、なんとかお店までたどり着いた2019年のブルゴーニュ ワイン。お好きな生産者のワインはお早めにお手元にご用意ください。
フィネスさんのワインについて。
ワインって、生産者は概ね「美味しい」状態で出荷するものです。これは、お値段に対してどうかというお話しでは無く、状態としてと言いますか、飲み物としてと言いますか。目玉の飛び出る様なお値段のワインでも、お水よりもお求めやすいワインでも、造り手はその価値には関わらず消費者に「美味しいワイン」を楽しんでもらえたらと想ってワインを造っているはずです。そんなワイン生産地で飲むような、完璧に健全な状態のワインが日本でも楽しめるのが現在の日本のワイン市場。個人的に、その中でも群を抜いて安心感があるのがフィネスさんが輸入したワインです。
例えばですが、現地で同じお値段のワインをフィネスさんと、フィネスさん以外が輸入したワインを比べると、フィネスさんが輸入したワインの方が若干高くなります。その要因として話題になるのが、現地の保管庫から港まで輸送するトラックが定温便かどうかという所。所謂「リーファーコンテナ輸送」とラベルが貼ってあっても、陸路の保証はないんです。もっと言えば、トップページにも書いたように、そもそも論でリーファーコンテナと書いてあっても完全には品質は保証されません。
ヨーロッパで生産されたワインを日本に船で運ぶ時、炎天下の赤道を必ず通ります。その際のコンテナ内の温度変化が大きいと、ワインのポテンシャルの維持は不可能です。美味しかったはずのワインが「美味しくない事もないけど、こんなもんかな」ってなっている時、それは感じられないくらいの微細な劣化の可能性があるのです。
で、結局の所海上で健全に輸送されたかという確認は「飲んでみるしかない」って事になるのですが、フィネスさんは入荷時はもちろん、プレミアムワインにおいても経年変化のテイスティングを徹底し、その品質は業界からも評価されています。
そんなこんなで他の輸入元のワインよりも輸送や検査にコストがかかるので、多少は割高になるのですが、日本でヨーロッパの繊細なワインを楽しもうと思った時に、こんなに心強い存在はありません。フィネスさんの取り扱う生産者が、希少性の高い生産者ばかりであるのもそういった背景があってこそ。
もちろん、フィネスさん以外にも優秀な輸入元はたくさんありますし、吉澤ワイン商店で扱うワインはそういった努力を怠らない皆様から少しずつ分けて頂いているものです。ワインが良質だからこそ、それぞれの輸入元の傾向ですとか、バイヤーさんの好みなどが感じて頂けるのだと思います。そういった目線でワインを味わってみるのも面白いのではないでしょうか。各輸入元のワインは、右にあるサイドバーの「輸入元から探す」からお探しいただけますので、お気に入りのワインに出会ったらぜひチェックしてみてくださいませ。
フィネスさんのワインはこちらのボタンでも。
以下、輸入元コメントです。
BRUNO DESAUNAY-BISSEY
現当主であるブリューノデゾネイ氏は、1975年に彼の妻の祖母が所有していたフラジェエシェゾーの2haの畑で分益小作による開墾から始めました。1994年の義祖父母の引退時に引き継いだ畑と個人で購入した畑を合わせて5つの村に約6haを所有し、実直で真面目な性格のブリューノ氏は伝統的な手法でクラシックなワインを造っています。
畑の土壌は主に粘土石灰質で、仕立ては片翼式ギュイヨ方式で1株につき、葡萄の房を7~8房に制限しています。樹齢の古い木がとても多く、凝縮した葡萄が収穫されます。また、ブリューノ氏は植物保護の地方局と連携しながら、畑の手入れをリュットレゾネ(減農薬農法)で行っています。
手摘み収穫後に100%除梗し、アルコール醗酵は合成樹脂タンクで自然酵母によって15~21日間行われます。醗酵温度は最高30℃で温度コントロールにドライアイスを使用、櫂入れと液循環は1日2回行ない、終盤は1日1回に減らしてタンニンや色素の抽出量をコントロールします。その後、空圧式圧搾機で圧搾して樫樽で18ヵ月熟成、新樽率は30~50%で残りは1~20年樽になります。フィルター、コラージュは行わずにロウソクを使ってスーチラージュをしています。
2019年のワインについて(生産者コメント)
2019年はいくつかの不安要素があった年で、冬の間はいい天気が続いていたのだが、4月に気温が下がって霜が降りた。その後は多少の気温の変化はあったものの特に大きな問題にはならなかった。夏になると強烈な暑さが続いて水不足に悩まされた。葡萄の成長も加速的に早くなったので、周囲の生産者は早めに収穫を始めたが、我々はいつも通りのスタンスで収穫を行った。なぜなら開花から100日後に収穫というのは道理にかなっていると考えており、実際に収穫の1週間前に雨が降り、それによって酷暑に苦しんでいた葡萄が凝縮したジュースを得ることができた。収穫自体は順調に進んで葡萄の状態も理想的だった。2019年のワインはとてもフルーティで口当たりがよく、余韻も心地良くてとても長いことが今後素晴らしい熟成をするであろうことを予感させている。若いワインが好きな人にはすでにとても飲みやすい味わいになっていて、熟成したワインを好む人には期待を抱かせるヴィンテージと言える。10~20年は寝かせても非常に面白いだろう。
CHAMBOLLE-MUSIGNY COMBE D’ORBEAUX <VIEILLES VIGNES>
ピノ ノワール種100%。「Combe d`Orveaux(コンブ ドルヴォー)」の区画の他に「Aux Beaux Bruns(オー ボー ブラン)」の区画の葡萄も使用しており、最も古い葡萄の木は1940年に植樹されたもので面積は約0.58haになります。小砂利が散らばる粘土石灰質土壌で約15%が所有畑、残りはフェルマージュになります。野イチゴやラズベリーのような香りがあり、シャンボール ミュジニーらしいエレガントで繊細な酸味と果実味、ビロードのような滑らかさもありますが、特級エシェゾーに隣接することもあって力強さと凝縮感も感じられます。
(参照:輸入元フィネス「生産者資料」より)
輸入元:フィネス
詳しくは輸入元HPをご覧ください。