クロ デ ベ / ル プペット 2022 (/その他の地方)
クロ デ ベ / ル プペット 2022(赤)
ヴィンテージ:2022
生産国:フランス
生産地:プロヴァンス
葡萄品種:グルナッシュ100
コメント【商品説明】:
プロヴァンスの薄めの赤(濃いめのロゼ?)。
【3月から11月はチルド便必須】常温便でご購入の方には、追加でチルド料金を計上させていただくか、キャンセルのお願いをさせて頂きます。ご了承ください。
※数量限定の為、お一人様2本までとさせて頂きます。
2019年に初めてVIVITさんに飲ませて頂いた時に、美味しいしかっこいいしでチョットまいってしまって、もう他のプロヴァンスは無理に探さなくて良いかなって思っちゃったくらいでした。
「僕も吉澤さんもプロヴァンス世代じゃないですか」と、当時同意を求めて来たVIVITの担当さん。そうそう、言われてみれば確かに僕らの世代ってのは、プロヴァンスのプレミアムワインが話題になっていた世代。
瓶がアルザスよりも長いと話題の赤は、じんわりとエキスの抽出をしていくマセラシオン カルボニック。染み込み方が気持ちいい、濃いめのロゼの様な仕上がりです。
ラングドックとプロヴァンス、地図で見ればそんなに変わらない様に見えてしまいますが、まず大きな違いがエンゲル係数です。プロヴァンスは人が住む場所と言うか、バカンスを楽しむリゾートの様なもので、そこで供されるニース風サラダとブイヤベースと一緒に淡いサーモンピンクの辛口のロゼワインを飲む事が最高の贅沢なのですよね。行きたい…。
日本のリゾートは浮き沈みもありますが、プロヴァンス一帯は常にその価値が高く、なかなか新しいワイン用の土地なんて見つからないんだそうで。仮に農地に出来るまとまった土地が見つかったとしても、価格が凄い事になってしまうってお話しで、昨今のナチュラリスト達が畑を求めて足を向ける事はありませんでした。
そんな中で彗星の様に表れたのがこちらの生産者。地元で育ち、ヴィニュロンを目指したブルジョワジーなカップルが、地の利を生かしてようやく見つけた畑で興したドメーヌです。2020年に初めて造ったワインは、瞬間的に現地のソムリエやカヴィスト達を虜にしました。
「プロヴァンスに凄い生産者が現れたらしいぞ」という情報をいち早く手に入れ、日本向けの数の確保ができるVIVITさんのアンテナの高さには常に脱帽です。
以下、輸入元コメントです。
CLOS DES B
サントロペ近郊に誕生した小さなナチュールのドメーヌ
世界のセレブがバカンスを過ごし、別荘を持つプロヴァンスの高級リゾート地 SaintTropez サントロペ。このサントロペ湾を見下ろす地に新しいドメーヌが誕生しました。
2020 年にサントロペの北に位置する小さな村 Grimaud グリモーに設立された CLOS DES B クロ・デ・ベです。クロ・デ・ベは Gwendolyn グゥエンドリーヌと Jean-Jacques ジャン・ジャックのカップルが⾧年追い求めてきた夢でした。そこには熱い情熱がありました。サントロペ周辺で育ったグウェンドリンは幼い頃から自然や生き物と触れ合うことが大好きでした。
また、同じプロヴァスのヴァール県のブドウ畑で働き、子供の頃からワイン造りを間近で見てきました。このため、自分自身でワインを造ることは、大人になってからも彼女から離れることのない大きな夢だったのです。他方、パートナーであるジャン・ジャックは根っからのエピキュリアン(快楽・享楽的な生き方を信条とする人)でした。意気投合した二人は購入できる畑がないか、プロヴァンス中を探しました。
しかし、プロヴアンスのブドウ畑は、ブラット・ピットやジョージ・クルーニーなどのセレブ、あるいはモエヘネシーやコス、シャネルなどの大資本のオーナーがシャトーと一緒に広大な畑を購入するのが常で、二人が求めるような小さな畑が売りに出されることはありませんでした。それでも二人は数年間探し続け、2019 年、幸運にもサントロペ湾を見下ろす丘に 3ha のブドウ畑を見つけ、購入することができたのです。こうして 2019 年の秋からブドウ栽培を始め、2020 年に初めてのワインを醸造したのです。
畑と栽培について
ドメーヌのブドウ畑は傑出したミクロクリマに恵まれています。畑は海から 2 キロの場所に位置する丘の中腹にある段々畑で、サントロペワ湾の細い入り江に挟まれています。湾から吹く海風が畑に溜まる湿気を吹き飛ばしてくれるため、ベト病やうどんこ病などの病気は殆ど発生しません。また、南西向きの斜面であるため、ミストラル(北風)からも守られています。ブドウ畑は灌漑されておらず、地質は石英(クオーツ)が混じった砂質片岩です。
このため、ブドウ木は水を求めて地下深くまで根を伸ばしていきます。このことによって、クロ・デ・ベのアイデンティティと言える『ミネラルとフレッシュ感が備わったブドウ』を得ることができるのです。栽培品種はグルナッシュ、ムールヴェードル、サンソーで、平均樹齢はグルナッシュが20 年、ムールヴェードルが 30 年、サンソーが 50 年と、殆どがヴィエイユ・ヴィーニュです。
『星の王子さま』の作者として知られるフランスの作家、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリは「私たちは先祖から土地を継承しているのではなく、子供達から土地を借りているのです。」と書き残しています。クロ・デ・ベでは、この考えに基づき、土地を尊重しながらワイン造りをしています。生物多様性と土壌の免疫力を高めてブドウの手助けをする。土壌の微生物を増やす。耕運をして土が固まることを防ぐ。そのような観点から設立当初からビオディナミでブドウ栽培を行っています。ドメーヌでは、ラフィットやモンローズ、ドメーヌ・ド・シュヴァリエなどのコンサルタントを務めているビオディナミコンサルタント Jacques Foures ジャック・フールからビオディナミの指導を受けています。エコサートによるビオ認証も取得中です。
栽培と醸造について
畝の間にはカバークロップを生やし、畑の周囲の生物多様性が広がるようにしています。このため、春からは多様な植物が畝を覆っていきます。そして馬で耕す際にこれを畑にすきこんで肥料にします。冬の土寄せと夏の中耕は、友人の 2 頭の馬の助けを借りて行っています。秋には、緑肥として、イネや野菜、穀物などを畑に撒いて栽培します。
醸造は、区画毎に完熟したブドウから手摘みで収穫します。同じ区画でも場合によって収穫日をずらして 2 回に分けて収穫することもあります。厳格に選果して、小さなケースで醸造所に運ばれたブドウは、野生酵母で自発的に発酵させ、醸造添加物や SO2 は一切加えずに醸造されます。
熟成後、無清澄、ノンフィルターで瓶詰めされます。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め時に必要とされた場合に限り、最小限の SO2 を添加します。ドメーヌでは栽培から醸造に至るまでの作業工程は可能な限り手作業で行い、極力、機械と人為的介入を排したナチュラルなワイン造りを行っています。
また、ドメーヌのロゴとエチケットは、カトリーヌ・エ・ピエール・ブルトンやレ・ザスレット・デュ・ヴァンのエチケットのデザインもしているフランス人画家の Michel Tolmer ミシェル・トルメーによってデザインされました。グゥエンドリーヌとジャン・ジャックは以前からトルメーのデザインが大好きで、共通の知人を通して知り合い、彼にドメーヌのアイデンティティを目に見える形でデザインして欲しいと依頼しました。出来上がったデザインは、『空と海の間のワイン』というドメーヌを象徴するイメージに合致していたためエチケットとドメーヌのロゴとして採用しました。
Les Poupettes
グルナッシュを MC 法で醸したエレガントなキュヴェ
Vin de France ヴァン・ド・フランス
品種:グルナッシュ 100%(2021 ヴィンテージ)
手摘みで収穫したブドウを100%全房で密閉したステンレスタンクに入れ、野生酵母でマセラシオン・カルボニツク。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造。マセレーションは約20日間。発酵終了後、引き続きステンレスタンクで自発的なマロ発酵と熟成。無清澄・無濾過で瓶詰め。SO2は醸造中も瓶詰め時も無添加。
2022ヴィンテージの収穫日は8/24, 8/26。アルコール度数13.5度。総生産量1,500本+マグナム200本。2023年6月時点のSO2トータルは16mg/l。
レ・プペットとはフランス語で「お人形さん」の意味。グゥエンドリーヌのパートナーのジャン・ジャックが、6人の孫娘をこの愛称で呼んでいることからレ・プペットと命名したそうです。