レ ゴーシェ / ラルバトロス 2021 (/ロワール)
レ ゴーシェ / ラルバトロス 2021(赤)
ヴィンテージ:2021
生産国:フランス
生産地:ロワール
葡萄品種:コー1/3、ピノ ドニス 1/3、ガメイ 1/6、カベルネ フラン 1/6
コメント【商品説明】:
※SO2数値が低い為、3月から11月の間はチルド便必須です。カート画面でご指定お願い致します。ご指定頂けない場合、こちらで追加してご利用料金の修正をさせて頂くか、キャンセルのお願いをさせて頂きます。
※数量限定の為、お一人様2本までとさせて頂きます。
2017年がファーストヴィンテージのロワールの新星。
オーナーのセドリックさん、自身の叔父さんがパリのレストランのシェフだった事で、学生時代から自然なかたちでナチュラルなワインに触れる事になりました。
そんな彼の造るワインは、生産量は少ないながらもコロナ禍にも関わらず注目を集め、リリースと同時に人気に火が付きました。
コーとピノ ドニスは足で踏んで軽く抽出。ガメイとフランは絞りっぱなしの抽出なしで白の状態で最後にブレンド。なるほどなるほど。
ヨーロッパでは濃い赤から、そうでもない赤やロゼワインの需要が移行しています。VIVITの担当のKさんの話では、料理に使うバターの量が減っていたり、料理が軽くなっていることでワインも軽くなっているのだろうと。確かに確かに。
以下、輸入元コメントです。
Les Gauchers
パリのランジュヴァンでナチュールに開眼したロワールの新星
Cedric Fleury セドリック・フルーリーはロワールのヴァンドーム出身。1990 年代パリでの学生時代に、ジャン・ピエール・ロビノのパリのレストラン、ランジュヴァンで彼の叔父がシェフをしていたため頻繁に通ってナチュラルワイン好きになりました。その後、経済学を修めたセドリックは、国際 NGO の仕事でマリやイエメン、アフガニスタンなどで 15 年間働いていました。しかし、この間にも、休暇やヴァカンスなどにはフランスに戻り、ロワールのクロ・テュ・ブッフのティエリーピュズラの下で収穫、ラ・グラップリのルノー・ゲティエの下で醸造などを経験しました。
2013 年に、本格的にナチュラルワイン造りに携わりたいと考え、NGO の仕事を辞めてフランスに戻り、アンボワーズの醸造学校に入学。ドメーヌ・ド・モントリューのエミール・エレディアの下で 2 年間働いた後、2017 年に地元で 2.6 ヘクタールの畑を購入して、ヴァンドーム近郊の Thoré la Rochette トレ・ラ・ロシェットに自身のドメーヌ『Les Gauchers レ・ゴーシェ』を立ち上げて独立しました。レ・ゴーシとはフランス語で『左利きの人達』という意味です。セドリックも彼の娘も左利きのため、このように命名したのだそうです。初ヴィンテージは 2017年で、僅か 1 樽の生産量からスタートしました。
畑と栽培について
ドメーヌの畑は、前オーナーが植樹をした約 20 年前からビオロジックで栽培されていてエコサートの認証を受けています。畑はコトー・デュ・ヴァンドモワ域内の標高 115 メートルの真南向きのコート(斜面)に位置しています。大きく以下の 2 つの区画に分かれていて、土壌は表土がシレックス混じりの粘土。母岩が石灰(テュフォー)となっています。〇
Montrieux モントリュー: 栽培面積 1ha(ピノー・ドニス 0.5ha、ピノ・ノワール0.25ha、カベルネ・フラン 0.25ha)。平均樹齢 19 年。
La Pente des Coutis ラ・ポント・デ・クティ 栽培面積 1.6ha(シュナン・ブラン)平均樹齢 18 年。
ドメーヌでは厳密なビオディナミではありませんが、ビオディナミで使われる、スギナ、イラクサ、ノコギリ草などの調剤を効果的に使って栽培を行っています。畑は年に 2 回耕耘し、畝の間にはカバークロップを生やしています。また、収穫後には羊を放牧して自然な雑草駆除(羊が雑草を食む)を行っています。ブドウ木は剪定と芽かきを行った後は、除葉もグリーン・ハーヴェストも行いません。生物多様性の促進のために、知人の養蜂家とコラボレーションして区画の横に養蜂箱を設置するなどの試みをしています。
醸造とワインについて
収穫は手摘みでその場で厳格に選果されます。その後、Thoré la Rochette トレ・ラ・ロシェットにある洞窟を改装したドメーヌの醸造所に運ばれて醸造が行われます。ワインは野生酵母で自発的に発酵させ、醸造添加物や SO2 は一切加えずに醸造されます。熟成後、無清澄、ノンフィルター、SO2 も無添加で、重力を利用して自然に瓶詰めされます。セドリックのワインはとても活力があり、明るくさわやかで、同時に非常に正確さを備えた味わいです。
ドリックは、今でもラ・グラップリのルノー・ゲティエと、元ドメーヌ・ド・モントリューのエミール・エレディアと非常に仲が良く、頻繁に会ってワイン造りについての考えや哲学について意見交換をしています。ちなみに現在、エミール・エレディアはドメーヌ・ド・モントリューを離れ、ラングドックでドメーヌを経営。夫のクリスチャン・ショサールを亡くしたドメーヌ・ル・ブリゾーのナタリー・ゴビシェールと再婚し、ナタリーが営むネゴス、ナナ・ヴァンにブドウを提供しています。
セドリックのワインは、フランス各地のナチュラルワインショップやパリのナチュラルワインのレストランで販売されている他、デンマーク、オランダ、スイスなどにも輸出されています。
L’Albatros
ダイレクト・プレスしたブラン・ド・ノワールを 1/3 ブレンドしてフレッシュ感と飲みやすさを加えたユニークな赤のキュヴェ
アペラシオン:Vin de France
品種:コー1/3、ピノ・ドニス 1/3、ガメイ 1/6、カベルネ・フラン 1/6
醸造:手摘みで収穫したブドウを 100%全房で、品種毎別々に野生酵母でバリック(新樽は用いない)で自発的にアルコ-ル発酵を行う。醸造添加物や SO2 は一切加えずに醸造。温度管理も行わない。ガメイとカベルネ・フランはダイレクト・プレスしてブラン・ド・ノワールにして醸造。コーとピノ・ドニスは足による櫂入れと小さなバケツを使ったピジャージュのみでソフトにマセラシオン。引き続き品種毎にバリックで自発的なマロ発酵とシュール・リーの状態で 11 ヶ月熟成。瓶詰め前に 4 品種をブレンドし、無清澄・無濾過、SO2 も無添加で、重力を利用して自然に瓶詰め。
現行ロットは 2021ヴィンテージ。収穫日はピノ・ドニスが 10/1、ガメイが10/11、コーが 10/13、カベルネ・フランが 10/14。総生産量 2,650 本。アルコール度数は 12 度。
2022 年 12 月時点の SO2 トータルは 20mg/l
味わい:イチゴやイチジクやスミレなどの香り。微かにオリーヴのニュアンス。酸の乗った優しい口中にはラズベリーのノートが感じられる。フィニッシュに心地良い甘酸っぱさとともに、ザクロのタッチが余韻に残る。
キュヴェ名のラルバトロスは、フランスを代表するシャンソン歌手レオ・フェレが、ボードレールの詩に曲をつけた作品のタイトルにちなんでつけたものです。空を飛ぶ姿は雄大だが地上へ降りると大きな翼が邪魔で上手く歩けないアホウドリ(アルバトロスはフランス語でアホウドリの意味)…俗世を上手く渡っていけない詩人の心を表現した詩が印象的な美しい曲だそうです。