シャトー ジュン / ピノ ノワール 2020 (日本)

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シャトー ジュン / ピノ ノワール 2020(赤)

(JPR0001820)

VT:2020

生産国:日本

生産地:山梨

葡萄品種:ピノ ノワール100

コメント【商品説明】:

いよいよ本格始動(表ラベルが付きました)

菱山にあるシャトー ジュンさんの裏山の自社畑のピノ ノワール(に、少し鳥居平のピノ ノワールが混ざってます)。若い時に厳しい環境に置く、ぶどうに対しては(も?)スパルタな仁林さんの栽培哲学(=愛)が詰まったピノ ノワール。結構日照りも良い畑なので果実味たっぷり。

僕が初めてワイン用のブドウ畑に足を踏み入れたのがこのピノの畑です。十何年か前になります。「ここは勝沼なのに棚じゃないんだ」という衝撃と、なんか草がボーボーで本で見たブドウ畑の印象と違うなって印象が今でも鮮明です。

畑に於けるインセクトホテルの重要性(生物の多様性がもたらすメリット)は、今でこそ腑に落ちるというか、世界的にはスタンダードな要素にもなってきていますが、僕自身が当時はそんなに興味がなくて、仁林さんのやっている事を見ても「不思議な事をする人だな」くらいの感じだったような気もします。

その頃、シャトージュンさんの栽培のお手伝いをしていた方が、結構なナチュラリストだったのですが「あの人、畑で勝手に変な事するから辞めてもらいました」って仁林さんが言ってたので、その頃はてっきり仁林さんはナチュラルっぽい感じが嫌いなのかなって感じていたのですが、今思えば仁林さんが一番ナチュラルなんだよなって感じたりもするのです。

シャトージュンの先代の醸造長さんとの激しいバトルのお話しも面白いのですが、そのもう少し前、ワイン造りを始める前の仁林さんは群馬の行政で農業支援の担当をしていたそうで、その時に農家さんに色々とアドバイスしなければならないという立場から、どうやったら植物が元気に育つことが出来るのかってのを突き詰めた結果、冒頭の「樹が若い時には厳しい環境で」事だったり、仁林イズムというか、なんかそんな感じのノウハウが生まれて、そのイズムを苗木の頃から注入された、正真正銘の仁林さんのブドウってのがこのピノ ノワールなんだと思うんですよね。

「ブドウが育ちたいように育てればいいんですよ」って軽く言っちゃうんですけど、そんなに簡単な事では無いなってのは凄く感じます。特に仁林さんのワインを飲んでいる時に。

仁林イズムの結晶とも言えるピノ ノワール。これまで「樹が若いから」頑なに表ラベルを貼る事を拒んできたピノ ノワール。言うなればこれはシャトー ジュンのピノ ノワールのファーストヴィンテージ。

勝沼はブルゴーニュではありませんから、同じような感じになるかって言ったらそんな事は有りませんが、ブドウが自分の意思で最大限までポテンシャルを高めたブドウから造られるワインは、きっと飲み手に色々と語りかけて来るのでしょう。そんなワインが僕は好きです。

僕自身、子供が生まれたりなんだかんだドタバタとしていたので、ここ数年はお電話だけのやりとりだったので、今年こそは家族で畑にお邪魔したいなと思っていて、その頃までにはコロナが落ち着いていていてくれたらと願うばかりなのです。

※ラベルが若干浮いている場合があります。ご了承ください。

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