ヨハネス ツィリンガー / ヴェルエ ヴェルシュリースリング (オーストリア)

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ヨハネス ツィリンガー / ヴェルエ ヴェルシュリースリング 2019(白)

(ORB0001119)

VT:2019

生産国:オーストリア

生産地:フェルム ゴッツェンドルフ

葡萄品種:ヴェルシュリースリング100(ステンレスタンク95、アンフォラ5)

コメント【商品説明】:

ひらめきは自由。

なんで、この作り方になったのか聞いてみたいところですよね。ステンレスタンクの尖ったリースリングに、5%だけアンフォラと呼ばれる甕で旨味を引き出したワインがブレンドされています。ヨハネス ツィリンガーのノウハウは、白ワインに独特なバランス感覚で深みをもたらします。ただ、言えるのはアンフォラでごまかす為のテクニックではなく、あくまでポテンシャルを引き出す為であろうと言う事。飲めば、その畑で育った葡萄がいかに健全で快活に育ったのかを感じる事になるでしょう。

こちらのキュヴェの葡萄品種は「ヴェルシュリースリング」。リースリングとは別物。オーストリアでヴェルシュリースリングと言えば、ノイジードラーゼーという湖の周りで、毎年安定して良い状態の貴腐をまとったトロッケン ヴェーレン アウスレーゼを造る品種でおなじみ。でもこれが日本では全くおなじみでは無いので深堀りはしないのですが、そういったワインに向いているって事は果皮は薄いんだろうなって所が頭に浮かんできます。

って事で、果皮からの要素ってのが淡い感じになってくるので、何もしなければニュートラルな辛口ワインになってしまって、それこそスパークリングワイン用のベースワインとしても大活躍な品種なわけですが、その淡い個性をどっこらしょと抽出してくれるのが、5%だけのブレンドとなっているアンフォラでの醸し要素になってくるのです。ヴェルシュリースリング個性を楽しむって意味ではヨハネスさんの18番が抜群の効果を発揮しています。

結論としましては、日本でもいよいよおなじみとなっている、グリューナーから白胡椒をマイナスしたような優しさです。ヴェルシュリースリングの個性を堪能したところで、ワイン仲間に「こんなだぜ」って言った所で「あらそうですか」となるだけかとは思いますが。

日本市場デビューとなった2017年、リリース即完売という華々しい話題を振り撒くヨハネス ツィリンガー。インスタグラム等で見かけることも増えました。個人的に大好物なので、おまかせワインセットに入っていたよって方も多いのではないかと。

2019年ヴィンテージのヴェルシュ リースリング、昨年の物より酸が引き締まって、構成が立体的になっております。まだ試してないよって方はぜひぜひ。

 

 

以下、輸入元コメントです。

BIOWEINGUT JOHANNES ZILLINGER Velm-Gotzendorf,Weinviertel,Osterreich

オーガニック栽培された葡萄によるワインは、重要視され需要も高まってきています。ヨハネス・ツィリンガーは家族経営のビオヴァイングートで、フェルム=ゲッツェンドルフ最大の功労者です。ヨハネスの父ハンスは1980年代に既にオーガニック栽培に回帰しており、オーストリアにおけるナチュラルなワイン造りの先駆者のひとりです。畑と葡萄は30年以上、健全な状態で活力を与えられています。
2013年、ヨハネス・ツィリンガーはワインにより葡萄の生命力と香りの力を反映させるため、新たな畑を開墾しました。設備は一新され、ワインはこれまで以上に自由な熟成を経ることとなりました。ツィリンガーでは新旧合わせた手法を採用しています。彼のワインはすべてが特別な個性を持ち、魅惑的で飲みやすさを備えています。350年の歴史にまた新たな1ページが加わりました。

歴史
ヴァインフィアテル東部のこの地域は、イリュリア人とケルト人が葡萄を栽培してワインを造ったのが始まりとされています。フェルム=ゲッツェンドルフは、時のバイエルン州パッサウの修道院によって設立されました。
この地域で最も古い葡萄畑Steinthal(シュタインタール)は、1520年の文献でその名を見ることが出来ます。
現在、ツィリンガー家が管理しているKellerberg(ケラーベアグ)の地下ケラーは、戦時中には防空壕として使われていました。
1673年、ダヴィッド・ツィリンガーがヴァイングートを創始。1980年代までは多くの家族同様に葡萄栽培は副業であり、当時は養豚に力を入れていました。1984年にすべてを有機栽培へと転換し、1994年には純粋なワイナリーとなったのです。

哲学
ハンス・ツィリンガーは、オーストリアにおけるオーガニック栽培の先駆者の一人です。彼は当時すでに、古代の葡萄品種やクローンを探していました。
オーガニック栽培の手法は養豚経験の結果から生まれました。
ハンス 『私たちの豚は、非常に過保護に育てられていましたが、しばしば病気がちでした。抗生物質を用いた治療を試みたりしたのですが、治すことが出来ず、何度か豚達を屠殺せざるを得なくなりました。1980年代、子豚たちが瘢痕から来る病気に苦しんでいた時のこと、従来の治療法は効果がありませんでした。私の父は、その昔は酢を塗付して治療したことを私に教えてくれました。そして、解決したのです。これが私の転機となりました。私はドイツの有機栽培農園を訪れ、見聞を広めました。1984年に、有機農法に転換しました。養豚を含め、様々な農業のすべてに有機栽培を実行することは不可能だったので、事業は自然と絞り込まれ、1994年にはワイン醸造を開始しました』。
彼をワイン造りに導いた決定的事項はSteinthal(シュタインタール)に植わる樹齢100年のSt.Laurent(ザンクト・ラウレント)でした。
『年を問わず、この畑は常に健全で熟した葡萄を育んでくれます。この葡萄は房は少ないものの、とても上質な葡萄です。無農薬栽培に取り組んだ契機であり、知名度の低い品種であっても同様に手間をかけます。』
今日では、30年に渡って有機で栽培された畑はヨハネスに引き継がれています。生命力を引き出された葡萄は、ヨハネスの哲学、セラーでの最低限の干渉によって、長い生命力と多彩な魅力を持ったワインへと昇華します。2013年からは葡萄の購入を止め、すべて自社栽培の葡萄によるワインとなりました。
畑のコンポスト治療のために、畑には50種類ものハーブが植えられています。
『除草と殺虫の効果を持つタイムだけでなくペパーグラスやシトラス・タイムが必要です。畑の緑化だけでなく植物の保護にも繋がります。』

 

2019 VELUE Welschriesling

葡萄:ヴェルシュリースリング  樹齢:40年
栽培:25年有機無農薬、6年間ビオディナミ
畑・土壌:フェルム=ゲッツェンドルフ、風が強く冷涼で秋が早い北東向き斜面、標高220M、レス、石灰砂岩質
醸造:全房のまま浸漬、5時間かけて圧搾。
天然酵母で自発的な発酵、95%ステンレスタンク、5%のみアンフォラで果皮浸漬。
23℃を越えないようにだけ温度管理
熟成:ステンレスタンクで6か月、4~6週間ごとにバトナージュ

ヨハネスより:黄色い果実、ハーブ、ミネラル、
リフレッシュさせてくれる軽快さ、全方位的な複雑さも備えている
21世紀の世界において最も過小評価されているオールランド型のワイン、そいつがヴェルシュリースリング。

リースリングという名前だがリースリングとは無関係の品種ヴェルシュリースリング。
絞りたてのフレッシュなライムが素直に真っ直ぐ立ち上がります。ごくわずかにレモンピール。
抜栓直後はスクリューキャップ由来の還元があり、硬質な張りを想起させてくれます。
ピチピチと弾けるような溌溂とした酸味が明瞭でレモネードのように塩味を伴う柑橘が広がります。

ヨハネスの天才的なセンスを感じる5%のアンフォラが平坦になりがちなこの品種に膨らみのある余韻を与えている。
現時点では若く柑橘系主体の味わいですが、このヴェルシュリースリングは残糖ではなく潜在的な果実の甘さを孕んでいます。

ワインは半年ほどの瓶熟で中間の果実味が驚くほど広がります。

輸入元:オルヴォー

詳しくはこちらから輸入元ホームページでご確認ください。

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