ユドロ バイエ / ブルゴーニュ オート コート ド ニュイ 2021 (フランス/ブルゴーニュ)
ユドロ バイエ / ブルゴーニュ オート コート ド ニュイ 2021 (白)
VT:2021
生産国:フランス
生産地:ブルゴーニュ
葡萄品種:シャルドネ100
コメント【商品説明】:
※暖かい時期(3月~10月)はチルド便のご利用を推奨いたします。
2021年のブルゴーニュについて。
霜と雹と病害のトリプルパンチで収量が激減。「もう、今年は自分のワインは造らなくていいいや」って事で、生き残ったわずかなブドウはネゴシアンに卸してしまったり、特級や一級の畑も格付け無しのワインとごちゃまぜにして醸してしまう生産者が出るくらい。後世に語り継がれる程、歴史的な収量の低い年って事になっています。
悲惨な状況のように聞こえますが、かといってそういう時のワインが美味しくないのかって話になるとそれはまた別の話で。
2018年から2020年まで続いた高い気温の流れが終わり、涼しい夏と8月9月の感想により、トリプルパンチの被害を受けなかったブドウは(以前の)ブルゴーニュらしい環境で生育することが可能でした。
温暖化の影響で、ブルゴーニュではそれに抗う対策が色々と始まっていますが、そういった心配は必要のない「ブルゴーニュワインが好きな人に飲んで頂きたい」年であり、「ブルゴーニュの本来(伝統的な?)味わいを体感できる」年が2021年という事になりそうです。
ただ、数がひたすら少ないんですよね。価格もどんどん上がってますし。でも、それでも飲む価値があるのが2021年のブルゴーニュワインです。
必殺の超長梢ヴァーティカル シュート ポジショニング。
当主のドミニクさんは低価格のキュヴェでも徹底したグリーンハーベストにこだわり低収量を維持、シャンボール ミュジニーの畑と同じく、独特の仕立てでブドウを育てます。ヴァーティカル シュート ポジショニングと呼ばれる、ブルゴーニュ伝統の梢の仕立て。絵が無いときっと伝わらないのですが、ブドウ房が実る梢を2本残して仕立てます。短い方の梢に2房、長い方の梢に6房がブルゴーニュの基本スタイル。で、この長い梢が通常は40センチなのですが、ドミニクさんは80センチまで伸ばします。
結果、ブドウの房同士の間にスペースが生まれ、風通しがよく健康的に健全なブドウが収穫できるのです。じゃあ、みんなそうすれば良いのにって思うのですが、梢を伸ばすとその分新しい芽が生えてきてしまい、それをせっせこせっせこ手作業で摘み取る必要があり、労力(と、人件費)がかなりかかってしまうのです。でも、美味しいワインが出来るならばとドミニクさんは笑います。
並々ならぬ努力の結晶。飲めばきっと皆さんにも伝わるのではないかと思います。
以下、輸入元コメントです。
Hudelot-Baillet
1981年の設立以来ネゴシアンへの販売がほとんどだったこのドメーヌが、本格的に自社ビン詰めを開始したのは1998年。フランス空軍のメカニックだったドミニク・ル・グエンが娘婿としてドメーヌに参画してからです。醸造学校を修了した後、義父の5代目ベルナール・ユドロから栽培と醸造の理論と実際を学び、2004年に独り立ちしました。
以降彼は、毎年のヴィンテージの特徴の差を上回るペースで、ワインの品質を向上させ続けてきました。15年間以上にわたってリュット・レゾネ栽培を実践し続けている、実質ビオロジックの古樹畑。刷新を重ねた醸造設備。そしてドミニク自身の丁寧な仕事ぶりと磨き上げた職人の技。それらすべてが一体となって、近年の彼の作品は、真に偉大なヴィニュロンの作品のみに見られる、ひとつ上の次元に到達したように思われます。
いつもニコニコと笑顔を絶やさないドミニクですが、畑で彼と対峙する時、ゾッとするほど真剣な「ヴィニュロンの顔」が表れます。それは、畑仕事の重要性を示すものであることはもちろん、まだまだ改善することが山ほどあるという、己への厳しさの表れでもあります。
丘の上のシャルドネ。
ブルゴーニュの南半分、ボーヌの方は多少厚みがあったとしてもリッチであることはポジティヴに受け止められる傾向にありますが、北半分の「ニュイの白」が大好きって方は、引き締まった酸とミネラルに対して価値を見出している方も多いのではないでしょうか。そういった方がブルゴーニュの白を選ぶ時の最後の砦になりそうなのがオート コート ド ニュイなのかもしれません。
そんな期待を裏切らない、とても美しいシャルドネです。
Bourgogne Hautes-Côtes de Nuits Blanc
キュルティル・ヴェルジー村内85%、ムイエ村内15%で合計0.85ha。平均樹齢約25年。新樽15%、1~3回使用樽85%で12ヶ月間熟成。
※詳しい情報は輸入元のHPをご覧ください。