亜硫酸が添加されないワイン等の、状態変化に対してリスク(主に再発酵)のあるワインに関しては、商品ページ内で「チルド便必須」と指定させて頂いております。それ以外のワインに関しまして、ご判断は難しいかとは存じますが現状お客様のご判断にお任せしております。
樽、タンニン、糖、亜硫酸などの状態変化に抗う要素がワインには含まれています。例えば、何℃ならば再発酵しないのかという議論も広く行われますが、ワインに含まれる酵母の活動温度帯や、残糖の量によってもまちまちなので、一概にこれといった基準がありません。
お届け先と当店の距離、お届け先と郵便局の位置関係や、ドライバーさんの周回ルートによってもリスクは異なります。
吉澤ワイン商店で販売しているワインは、輸入時の赤道でのダメージを回避できているので、そうでないワインよりもワインの体力は強いと思っていますが、これは精神論みたいなものでもあるので、あまり参考にはならないですし…
あとは、お客様がご購入後にすぐに飲まれるか、何十年と寝かせるかという事も判断基準になるかと思います。輸送で受けた過熱によるダメージは、その後にワインセラーで保管をしても回復する事はありません。徐々にその傷を広げていきます。
なので、私でしたら例えば半年以内に飲んでしまうようなデイリーワインでしたら、夏場でも常温で取り寄せるかもしれません。とっておきのワインで、しばらく寝かせておきたいと思っている場合ならば、少しの追加料金(当店では追加料金の内、660円のみご負担頂いております)で、安心が担保されるのならば迷わずチルド便を選択します。
「チルドだと温度が低すぎる!」っておっしゃる方がいる様なのですが、ゆうパックのチルドはガチガチの冷凍便ではありません。冷蔵温度帯(0~5℃)という事になっています。ちなみに黒い猫のマークのクール便は0~10℃なので、その辺のリスクは変わりません。
ひとつ気を付けて頂くとすれば、雨の日など湿度が高い日にチルド便が到着した場合にはすぐに箱を開けて頂いて、温度上昇による結露でラベルが濡れてしまわない様に気を付けて頂ければと。
ちなみに、飲食店のソムリエさん達は夏場でも結構常温です。例えば、常温でも夏場は午前中着に時間指定をして頂くなどの対策がございますし、当店では夏場の集荷は暑さの和らぐ一番遅い時間(16時締め切りのところを頼み込んで17時以降でお願いしています)で集荷してもらっています。
そうそう、当店が他の宅配便の業者さんでは無く、青梅郵便局さんのゆうパックを選んだ理由は常温の配送が他社さんよりも優れていると思えたからです。
①最終的にお客様のお手元まで運んでくれる配送トラックが小型である事がメリットのひとつ。たくさんの荷物が積めないので、常温の荷物が荷台に載っている時間が短くなる可能性が高くなります。
②私たちが契約する青梅郵便局は東京の西の端のターミナル局となっており、集荷されたワインは直接大型のトラックに積み込まれ、積み下ろしの回数が最小で済みます。
③元々国のお仕事だったからか、青梅郵便局で一時保管されるスペースが夏場にエアコンが効いてます。他の宅配便の集荷された常温の荷物を扱うスタッフの皆さん、袖もズボンもまくり上げて汗だくのイメージありませんか?それと比べたらワインにとっては天国と地獄の差です。
④最後に付け加えるとすれば(これはエリアによっても違うとは思うのですが)飲食店のソムリエをしていた当時から、色々な運送会社の方にワインを運んできてもらいましたが、ゆうパックさんは輸送中の破損が少ない印象です。大きいトラックだと、ついつい箱を投げてしまうんですかね、年に一回くらいワインが割れてしまうんですよね。不思議です。
以上の理由により、夏場でも場合によっては常温で大丈夫とは思いながらも、リスクがゼロとは言えませんので吉澤ワイン商店としましては「夏場はチルド便推奨」という事にしています。
どっちつかずで具体的な回答になっておらず大変恐縮ではございますが、上記踏まえ、ご判断頂けますでしょうか。宜しくお願い致します。
【ご利用ガイド】にもございますが、常温便輸送時の熱劣化(主に再発酵)は返品対象外とさせて頂く場合もございます。また、チルド便必須の商品を常温便でご希望の場合は、追加料金を頂くかキャンセルとさせて頂きますのでご了承ください。
オリンピック・パラリンピック期間中、若干イレギュラーになりますので【こちら】もご覧ください。
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