サンティニ / オー ヴァン ルージュ! 2022 (フランス/その他の地方)
サンティニ / オー ヴァン ルージュ! 2022(赤)
ヴィンテージ:2022
生産国:フランス
生産地:フランシュ コンテ
葡萄品種::ピノ ノワ-ル 1/3、シャルドネ 1/3、ガメィ 1/3
コメント【商品説明】:
【3月から11月はチルド便必須】期間中、常温便でご購入の方には、追加でチルド料金を計上させていただくか、キャンセルのお願いをさせて頂きます。ご了承ください。
※数量限定の為、お一人様二本までとさせて頂きます。
造ろうとして、こんなワインが造れたのならさぞや楽しい事でしょうに。
そんなワインを造っているのはアメリカ系フランス人、クリストファー サンティニ。その素性は伝説のアメリカ人ワイン商「カーミット リンチ」に見いだされ、その元で働く現役のスタッフ。日々会社で買い付けている、最高のワインに触れる中で自身のワインの制作の意欲を燃やし、その両軸を綺麗に回していきます。
そんな彼が目指したのはヴァン ド ソワフ。軽い重い、甘い辛いの次の選択肢として注目される、【のどを潤す染み込む系】のワインです。
どのキュヴェも、彼のその意向がストレートに表現されている素直な表情。無理のないアプローチ。気軽にエントリー出来る優しさがボトルから、グラスから溢れだします。ただ、時折見せる「このヴィンテージでここまでポテンシャル上げてきますか?」ってギャップは、ワインがお好きな方にもお楽しみ頂けるものであるのではないかと思わせるところが、世のワイン商達の心を鷲掴みにするのです。
彼のワインのアイコンでもある、ややオールド ファッションなワインのラベルは1940~50年代の農薬に頼る農業が世界的に広まる前のワイン造りへのオマージュ。ただやみくもに自然だからいいとか、そういった観点では無く、広い様でピンポイントでもある彼のワインへの愛が詰まったとても飲む価値の高いワインとなっております。是非お試しください。
ガメイとシャルドネとピノ ノワールの痛快なブレンド。
昨年はガメイとシャルドネの垂直ブレンドでしたが、今年はフランシュ コンテのみの三品種ブレンド。
セミ マセラシオン カルボニックのその先の醸造法としてマストで参加防止するテクニック、フロッタイゾンって名前になったんですね。勉強になります、VIVITさん。
つまりは、皮を破く前に酸素を遮断して、無傷の皮の内側で酵素発酵を促し、果皮の内側の風味と色素を抽出したいって事なんですが、確かにこれだと慣れたら安定してワインの風味をコントロールできそうですよね。
一般的なマセラシオン カルボニックは密閉タンクの設備投資が必要ですし、セミMCの方は果実の状態によっては酵素発酵のレベルが神頼みみたいになっちゃいますからね。神様を味方につけてしまう人も中にはいますが、安定して深みはあって、しっとりしてるけど妙に優しいヴァン ド ソワフを造るにはうってつけ。
サンティニさんの目指すワインにはちょうどぴったりなのでしょう。
フランシュ コンテなのでブルゴーニュのワインと言ったらウソになるのですが、まあ、細かい事はお気になさらず。最高に面白いですから。
以下、輸入元コメントです。
SANTINI COLLECTIVE
目指したのはブルゴーニュの“ヴァン・ド・ソワフ”
サンティニは「カーミット・リンチ」のブルゴーニュ・オフィスでマネージャーを務めているクリストファー・サンティニが設立したミクロネゴスです。カーミット・リンチと共にフランス中の超一流ドメーヌのワインを味わってきたサンティニですが、驚くことに彼が目指したのは、グラン・クリュでもプリミエ・クリュでもなく、ブルゴーニュのヴァン・ド・ソワフでした。
1940~50 年代のナチュラルなワインへのオマージュ
サンティニ・コレクティヴでは、リージョナル・クラスの個性的なテロワールで、ビオロジックで栽培されたブドウを 100%全房で野生酵母で自発的に発酵させたナチュラルワインを造っています。プレゼンテーションもユニークで、ノスタルジーを感じさせるオールトスタイルです。これは 1940~50 年代にフランスで楽しまれていたワインのパッケージを復刻したものです。
サンティニについて
サンティニは、Christopher Santini クリストファー(クリス)・サンティニが2013 年にブルゴーニュに興したミクロネゴスです。クリスは、コルシカ出身の父とアメリカ人の母との間に 1978 年シカゴで生まれました。ペンシルヴァニア州で幼少期を過ごしていましたが、毎年コルシカとプロヴァンスの親戚の下で夏のヴァカンスを過ごし、フランスとアメリカの二重国籍で成人しました。クリスは放牧や野菜栽培、タバコ栽培の仕事を経験した後、21 歳の時にプロヴァンスの叔父の下に 1 年間滞在しました。
この時に、まだブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーのカップルが所有する前のシャトー・ミラヴァルでブドウ栽培とワイン醸造の仕事を経験しました。そこで、ワイン造りへの情熱が生まれたそうです。その後、アメリカの大学に戻って学業を修めたクリスは、2003年に再びフランスに戻り、ボーヌでブドウ栽培とワイン醸造を学びます。当初は 1~2 年滞在するだけのつもりでしたが、醸造学校で今の妻と知り合ったこともあり、学業と並行してドゥニ・バシュレやフェヴレーなどのブルゴーニュのドメーヌで働き続けていました。そして、2006 年伝説のワイン商『カーミット・リンチ』と出会ったのです。ブルゴーニュのドメーヌに精通し、英語もフランス語も流暢に話すクリスを貴重な人材と思ったカーミット・リンチは、クリスをカーミット・リンチのボーヌ・オフィスの従業員に採用したのです。
その後、クリスはボーヌ・オフィスのマネージャーとなり、カーミット・リンチと共に、コシュ・デュリやアルノー・アント、ヴィレーヌ、メオ、コラン、ラヴノー、ラピエールなどフランス中の超一流ドメーヌを訪問して数多くのワインを試飲し、現在もカーミット・リンチで働き続けています。しかし、カーミット・リンチで働きながらも、クリスは自分自身でワイン造りがしたいとの想いがどんどん膨らんでいったのです。こうして、2013 年にミクロネゴス『サンティニ』を設立したのです。
初ヴィンテージは 2014 年で、友人であるクリストフ・パカレの醸造所を間借りして僅か 200本のワインを造りました。2015年ではシャントレーヴのギョー
ムと栗山朋子さんのセラーで醸造をしました。2016 年からはオークセイ・デュレスに本拠を移して自前の醸造所で本格始動しました。現在は年間約 1 万 2 千本のワインを造っています。
近年のブルゴーニュの新進気鋭のミクロネゴスは、コート・ドールのグラン・クリュやプルミエ・クリュなどの高額なキュヴェを手掛けるのが主流となっていますが、サンティニはそれとは対極のユニークなミクロネゴスです。なぜなら、ヴィラージュやプルミエ・クリュ、グラン・クリュのワインではなく、オート・コートやボージョレ、コトー・ブルギニヨン、コート・シャロネーズ、マコンなどのリージョナル・クラスのワインにのみ焦点を当てているからです。もちろん、質の高いテロワールを求めていますが、2010 年代に入り急激に高騰してしまっているコート・ドールの著名な区画のブドウに高額な現金を支払う凄まじい価格競争はしたくないというのが理由の一つです。そして何よりも、クリス自身が、カーミット・リンチで働いてフランスのあらゆる高級ワインを味わった結果、最終的に、友人など気の置けない人達と気軽に楽しめる、喉の渇きを潤してくれるアプローチャブルで飲みやすい自然なワイン、いわゆる「ヴァン・ド・ソワフ」を造りたいとの想いに辿り着いたからです。
このようなことから、サンティニでは、リージョナル・レベルで興味深い個性的なテロワールの畑で、環境に配慮したビオロジックやビオディナミでブドウを栽培している造り手からブドウを購入して、その個性的なテロワールがワインに 100%表現されるように、全房のブドウを野生酵母で自然に発酵させたヴァン・ド・ソワフのナチュラルワインを造っています。
醸造について
クリスは、畑は所有しておらず、普段はカーミット・リンチでの仕事があるため栽培にも関与していませんが、毎年、ブドウを購入する造り手の区画の収穫には必ず参加して、その場でブドウを選果して購入しています。ブドウは、保冷車でオークセイ・デュレスの醸造に運び込まれ、温度管理せずに、野生酵母のみで自発的に発酵。SO2 やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造されます。そして、無清澄、ノンフィルターで瓶詰めされます。赤ワインは全房発酵、アンフュージョンもしくは足によるピジャージュでのソフトなマセレーションと短い抽出で、タンニンの少ない、ボディよりも芳醇なアロマが備わっているワインを造っています。
SO2 は瓶詰め後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め時に限り必要最低限のみ添加されます。
オークセイ・デュレスにあるサンティニの醸造所は他の造り手とシェアしている醸造所です。
2016 年からヴァン・ノエのジョナサン・ピュルセルと共同で使用しています。このため、ヴァン・ノエとコレボレーションしたキュヴェも造っています。また、ドメーヌ・ダンドリオンも 2016 年から2020 年までは、同じオークセイ・デュレスの醸造所でワインを造っていました。
プレゼンテーションについて
サンティニのワインはプレゼンテーションも非常に個性的で、オールディーズ調のボトルに同じくオールディーズスタイルのエチケットとなっています。これは 1940~50 年代、クリスの祖父の時代にフランスで楽しまれていたワインのパッケージを復刻したものだそうです。当時は、まだ農薬や現代的な醸造設備がない時代で、ワインも自然な造りのいわゆるヴァン・ド・ソワフであったことから、その時代へのオマージュとしてこのようなデザインにしたそうです。日本では言えば昭和、アメリカで言えば古き良きアメリカと呼ばれるベトナム戦争前の 60 年代のような、どこかノスタルジーやレトロっぽさを感じさせる魅力的なデザインとなっています。ちなみに、当初はリッター瓶に瓶詰めしていましたが、リッター瓶の生産者が年々少なり、入手が困難になってしまったため、現在は 750ml の瓶に瓶詰めしています。
サンティニのワインは、イギリス、ドイツ、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、カナダ、またカーミット・リンチ自身の目にも留まりアメリカの主要な州にも輸出されています。
Flottaison フロッタイゾンについて
Flottaison フロッタイゾン(仏語)とは、近年フランスの一部のナシュラルワインの造り手の間に広がっている新たな醸造法です。この醸造法の正式な日本語の名称はまだありませんが、簡便に言うなら、『マスト内マセラシオン・カルボニック』です。そもそも、この手法はアルデッシュのダニエル・サージュが、赤ワインの醸造に用いたのが始まりと言われています。サージュは 2011 年にこの手法を着想し、実践を始めたそうです。
Flottaison フロッタイゾン(マスト内マセラシオン・カルボニック)とは、まず収穫した赤ブドウの 1/2 を全房でタンクに入れます。そして、残りの 1/2 のブドウをダイレクトプレスして、ブラン・ド・ノワールのマストにして、全房のブドウが入ったタンクを満たします。そして、ダイレクトプレスした果汁(マスト)の中で、マセラシオン・カルボニックによる発酵を行うというものです。
*全房ブドウと果汁の比率は必ずしも 1:1 ではなく、その時の状況や造り手に応じて異なります。
つまり、通常のマセラシオン・カルボニックでは、自重で潰れたブドウから発生する、あるいはタンクに注入する二酸化炭酸によって、ブドウの房全体が空気との接触から遮断されますが、この手法の場合では、ダイレクトプレスジュースがブドウの房全体を覆うことによって空気との接触からブドウの房を守るのです。
厳密にいえば、この手法の場合、カルボニック(二酸化炭酸)という単語を使うのは正しくありません。なぜなら、二酸化炭素は全く使われていないからです。ここでは、説明を分かりやすするためにあえて『マスト内マセラシオン・カルボニック』と表現していますが、フランスでは、Flottaison フロッタイゾンもしくは trempouillette トロンプイエットと呼ばれています。
ダニエル・サージュに触発され、今ではヴァランタン・ヴァレスやアド・ヴィヌム、ロマン・デ・グロット(ドメーヌ・デ・グロット)、オーレリアン・ルフォー、ヴァンサン・マリー(ノー・コントロール)、ブルゴーニュのマルク・ソワイヤール(ドメーヌ・ド・ラ・クラ)やシャントレーヴなども、一部のキュヴェの醸造にこの手法を取り入れています。
この手法は赤ワイン用ブドウだけでなく、白ワイン用のブドウもこの手法で醸造することが広がっています。さらには、異なる品種(赤と白をミックスなども)でこの醸造法を行っている造り手もいます。
このように、最先端のナチュラルワインの造り手達は、白、ロゼ、赤、あるいはオレンジといった既存の醸造法のカデゴリーでは、もはや分類できない新たな醸造の領域へと大きく進化しています。
今回、入荷したサンティニの 2022 ヴィンテージの 6 種類のキュヴェのうち、5 種類のキュヴェにこの手法が用いられています。
Au Vin Rouge!
醸造:3品種を一緒に発酵・醸造する。1/2 は通常のカーボニック・マセラションで醸造。
1/2 はフロッタイゾンで醸造。フロッタイゾンで醸造するブドウの 1/2 は全房でタンクに入れ、残りの 1/2 のブドウはダイレクトプレスして、ブラン・ド・ノワールのマストにして、全房のブドウが入ったタンクを満たす。ダイレクトプレスした果汁(マスト)の中で、マセラシオン・カルボニックによる発酵。どちらも温度管理は行わずに、ステンレスタンクで野生酵母のみで自発的にアルコール発酵。圧搾後、引き続き、ステンレスタンクでシュール・リーの状態で自発的なマロ発酵と熟成。SO2 やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。無清澄、ノンフィルターで瓶詰め。SO2は瓶詰め後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め時に限り必要最小限のみ添加。
2022 ヴィンテージの収穫日は 9/9。総生産量は 1,986 本。アルコール度数は 10.5 度。
2023 年 10 月時点の SO2 トータルは 21mg /l。
Champlitte シャンリットは、ディジョンの北西 30 キロ、コート・ドール県とシャンパーニュのマルヌ県との二つの県の境界にあるフランシュ・コンテ地方の村。1985 年からビオで栽培されている畑で、シャンパーニュと同じ白亜の石灰質土壌で、ピノ・ノワールとシャルドネ、ガメィが混植されている平均樹齢 25 年の区画。
輸入元:VIVIT
詳しくは下記輸入元の紹介ページをご覧ください。