バティスト ナイラン / トワ デュ モンド 2023 (フランス)
バティスト ナイラン / トワ デュ モンド 2023(赤)
ヴィンテージ:2023
生産国:フランス
生産地:ローヌ(リヨン寄り)
葡萄品種:ガメイ100(ガメィ ア ジュ ブラン)
コメント【商品説明】:
※数量限定の為、お一人様1本までとさせて頂きます。
ローヌとブルゴーニュの境界線。
住所で言うとローヌになりますが、リヨン近郊、どちらかというとボージョレー(ブルゴーニュ)的なワインを造るエリアです。
これ、ローヌを南から順番に見ていくと面白くて、重厚な南ローヌのワインから始まって、北ローヌの美しいシラーになり、赤はガメイが多いリヨンを挟んで、ボージョレーではガメイ、シャロネーズではピノ ノワール、コート ド ボーヌ、コート ド ニュイ、シャブリと続きます。
ローヌもブルゴーニュも、ざっくり言うと北寄りの方が需要が高い感じになるのですが、間に挟まれているフランス第二の都市、リヨンを挟んで一度その流れがリセットされてしまうんですね。
北ローヌはミストラルと呼ばれる強い風の影響も大きいので、簡単に語ることは出来ないのですが、観光で有名なリヨン周辺もワイン産地としての気候的ポテンシャルは悪くないのだと思います。でも、なかなかこれってワイン生産者が見つかりません。ちょっとそこまで行けば、エルミタージュもモルゴンも買えてしまうからってのもあるのかもしれませんね。
色んな意味で、バティスト ナイランに期待です。
以下、輸入元コメントです。
Baptiste Nayrand
1981 年生まれの Baptiste Nayrand バティスト・ナイランは学業を修めた後、化学関係のマーケティング・アナリストをしていました。元々自然が好きだったため、自然にナチュラルワインを飲むようになりましたが、ある時、ピエール・オヴェルノワとマルセル・ラピエール、ジュリアン・ギィヨのワインに強い感銘を受け、自分もヴィニュロンになることを決意。それまでの仕事を辞め、30 歳でボーヌの醸造学校に入学。その後、ジュリアン・ギィヨ(ドメーヌ・デ・ヴィーニュ・デュ・メイネ)とミシェル・ギニエの下で研鑽しました。そして、2014 年に生まれ故郷であるリヨン近隣のコトー・デュ・リヨネの Millery ミルリーで 1 ヘクタールの古木のガメィの畑を借りて、ドメーヌを設立しました。初ヴィンテージは 2015 ヴィンテージで、僅か 3000 本の生産量からスタートしました。
コトー・デュ・リヨネは、ボージョレ南部とローヌ北部をつなぐ、起伏のある丘陵地帯のワイン産地です。2024 年現在、ドメーヌの栽培面積は 9.66 ヘクタールで、ガメィ、シャルドネ、アリゴテ、シュナンを栽培しています。また、リヨンの南西の Coteaux du Gier コトー・デュ・ジェール地区にピノ・ノワールを植樹して栽培をも始めました。2014 年以降に植樹したブドウ木は全て、フランスで最上のビオディナミの苗木家と言われている Lilian Bérillon リリアン・ベリロンの下でマッサル・セレクションした苗木です。品種毎の栽培面積は、ガメィ 6.87ha、シャルドネ 1.2ha、アリゴテ 0.61ha、ピノ・ノワール0.39ha、シュナン 0.59ha。
畑はすべてフェルマージュ契約で借りている畑です。
ドメーヌの畑はビオディナミで耕作しており、ミネラルと植物と人間と宇宙の間の調和を創造することを目指しています。設立時からエコサートの認証を受けています。畑は化学薬品や農薬、合成肥料は一切使用せずに管理されています。地中の微生物活動を促進するために全ての区画で耕耘しています。また、生育期のブドウの構造を強くするため、そして銅と硫黄の使用を最小限に抑えるために、スギナやイラクサなどの調剤を散布しています。
栽培でも人為的介入を少なくするため、摘芯も除葉もグリーン・ハーヴェストも行いません。醸造においては、ブドウ木とテロワールを表現することに最大限の重きを置いています。このため、ブドウは野生酵母のみで自発的に発酵されます。SO2 やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造します。野生酵母での発酵による表現を完全に得るために、醸造中温度管理は一切行いません。また、最大限のフィネスと自然な複雑さを得るため、そして、発酵中の全房のブドウを可能な限り⾧くそのままの状態にしておくために、マセラシオンはアンフュージョン(煎じる)のみで、ピジャージュもルモンタージュも一切行いません。熟成後も無清澄、ノンフィルターで、SO2 も無添加で瓶詰めします。一部、キュヴェやヴィンテージに応じて、ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め時に限り必要最低限の SO2 を添加する場合もあります。バティストは、オーヴェルニュのノー・コントロールのヴァンサン・マリーと非常に仲良しで、ワイン造りについて頻繁に意見交換をしています。
Toit du Monde
ボージョレに隣接するリヨン北部の標高の高い区画から造られるキュヴェ
アペラシオン:Vin de France ヴァン・ド・フランス
品種:ガメィ 100%(ガメィ・ア・ジュ・ブラン)
リューディ:リヨンの街を眼下に見下ろす海抜 500~700m に位置する、Saint Julien sur Bibost サン・ジュリアン・シュール・ビボストと Bibost ビボストのコミューン(リヨンの北西でボージョレとの境界のほど近くにある)にある 3 つの区画。玄武岩、緑色岩、赤粘土、変成岩などの土壌。ギュイヨ・プーサールとコルドン・ド・ロヤ仕立て。樹齢 33~44 年。
醸造:手摘みで収穫したブドウを 100%全房で、グラスウールのタンクで野生酵母のみでセミ・マセラシオン・カルボニック。SO2 やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。温度管理も一切行わない。ブドウから最大限のフィネスと自然な複雑さを得るため、そして発酵中の全房ブドウを可能な限り⾧くそのままの状態にしておくためにマセラシオンはアンフュージョン(煎じる)のみで、ピジャージュもルモンタージュも一切行わない。マセラシオンの期間は約 21 日間。圧搾後、引き続きタンクでマロ発酵と熟成。熟成後、無清澄・ノンフィルター・SO2 無添加で瓶詰め。
2023ヴィンテージは 9/19~27に収穫。総生産量5,180本。アルコール度数は13.5度。2024年 7 月時点の SO2 トータルは検出限界値で検出されず。
*トワ・デュ・モンドとは、フランス語で「世界の屋根」を意味する言葉。このキュヴェが造られる区画は、コトー・デュ・リヨネで最も標高が高く、リヨンの街を眼下に見下ろすことができることから、世界の屋根とよばれるヒマラヤ山脈にあやかって命名されました。
輸入元:VIVIT
詳しくは下記輸入元の紹介ページをご覧ください。