ニコラ アルターレ / ドリアーニ (イタリア)

ITR0002219
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ニコラ アルターレ / ドリアーニ 2019(赤)

(ITR0002219)

ヴィンテージ:2019

生産国:イタリア

生産地:ピエモンテ

葡萄品種:ドルチェット100

コメント【商品説明】:

【チルド便必須】常温便でご購入の方には、追加でチルド料金(660円)を計上させていただくか、キャンセルのお願いをさせて頂きます。ご了承ください。

飲む前にひとつ作業をお願いいたします。

お飲みいただくタイミングにもよるかと思いますが、グラスに注いだ最初の香りの立ち上がりは硫黄です。草津温泉に来たのかな?ってくらいの。ただ、グラスをくるくると回してあげると数分で取れるのでご安心を。取れた先に、美味しいワインが待っています。

ワインセラーで何年も寝かせるなどという時間はかけずに、自分のグラスに注がれたワインを「育てる楽しみ」があるんですよね。そういった要素は、最終的なワインの質の判断に対して全く無関係で、むしろ若干不安定な要素なのであればネガティヴです。僕にとっては。

酸素が足りない状態で酵母を活動させ、酵母が苦しんだ結果ワインにもたらされる還元臭も、①グラスを回す程度で取れるものと、②数年瓶で寝かせたら取れるもの、③抜栓して数日したら取れるもの、④もう、いつ取れるのかわからないものがあります。

僕の中では家で飲むワインとして、①以外は難しいんじゃないかなって事になってます。それ以外のワインは、お客様は還元したまま飲んでしまうでしょうし、それは造り手が求めてないと思うんです。①以外のワインは、飲食店でマニアックな店主が還元が取れるまで育てるのならばとは思いますが、まあ、なかなかそうもいかない現実がありますよね。還元状態のまま美味しいって言っているソムリエさんが多いのはとても悲しい事だなと思っています。

他にも、ブレタノマイセス汚染とか、酢酸汚染とかネガティブな状態がありますが、それなどは論外。廃棄か加工に回されるべきワインです。それを、ありがたがって仕入れてる国がひとつだけあるんですが、それがまさかの日本です。

「雑菌入ったら日本に送れ」

「不安定になるのに亜硫酸入れないキュヴェを日本向けに作ってくれとか言ってるんだけど、日本のワイン市場は大丈夫なのか?」

とか生産者から言われてしまってるの、日本人としてちょっと悲しく無いですか?

 

今回ご紹介するワインは還元や雑菌ではなくすぐ取れる硫黄なのでちょっとまた違うんですが、判断に迷うのはなぜ硫黄の香りが付いて、それがすぐに取れるのかの理屈が僕にはまだ知識が無いという所で。おそらく、そこに踏み込んで「こうだ!」断言できる人はほとんどいないんじゃないかと思うんですよね。

それを不安定と判断するか、安定している抗酸化作用として判断するかで対応が変わってきます。

ニコラ アルターレが醸造を学んだのは、安定感抜群のプリンチピアーノって事なので、硫黄が取れた先の状態はとても安定的で、とてもまろやかで、とても美味しいのです。ただ、プリンチピアーノにはこの硫黄がありません。なんでかな。

その、なんでかなを頭の中にイメージしながら、美味しいワインを飲む。それが楽しいんです。飲む事が楽しいって事は、良いワインだなって。

良いワインだけど、根本的な要因がわからないので、念のためチルド便必須にしておくかって事を考えたりします。

 

ひと手間かかる子ですが、そんな楽しみ方も良いのではないかなって思いまして、ご紹介です。

 

以下、輸入元コメントです。

Nicholas Altare

1990 年生まれのニコラ・アルターレは、父の病気により、2005 年、15 歳で家業のブドウ栽培を引き継ぐことになりました。ニコラは農薬が大嫌いでした。なぜなら、ニコラの父は化学薬品が原因で大きな病気になってしまったからです。そこで、ニコラは父に畑のビオロジックへの転換を進言します。最初は反対していた父もニコラの提案を受け入れてくれたため、2005 年からカンティーナでは除草剤や殺虫剤の使用を完全に止め、ビオロジックによるブドウ栽培を始めました。しかし、カンティーナでは父の時代から 2014 年まで、収穫したブドウは全て他の生産者に売却していました。当時のことを振り返り、ニコラは「自分のブドウが他人に売られるのは心が引き裂かれる思いでした。」と語っています。

2012 年、結婚して二人の子供を設けたニコラは、自分の理想とするワインを造りたいと思うようになりました。しかし、醸造の経験がなかったため、家業のブドウ栽培と並行して、ピエモンテにおけるヴィーノ・ナトゥラーレのパイオニアであるフェルディナンド・プリンチピアーノの門を叩き、彼の下で栽培と醸造の修行を始めたのです。そこで経験を積んだニコラは、2015 年からカンティーナで栽培するブドウの売却を完全に止め、自分自身の手で理想とす
るワイン造りを始めたのです。ミレニアル世代のニコラが目指したのは、農薬や醸造添加物などを一切使わない真のヴィーノ・ナトゥラーレでした。

ニコラ・アルターレはエリオ・アルターレの甥にあたります。(厳密に言うと、ニコラ・アルターレの祖父とエリオ・アルターレの父(ジュゼッペ)が兄弟。日本語の親族の呼び名で「いとこ違い」になります。)

そもそもアルターレ家はドリアーニが在所でした。エリオ・アルターレの祖父で、ニコラの曾祖父にあたるジュゼッペが 1948 年にバローロのラ・モッラに移り住み、そこで畑を購入してカンティーナを創設したのがエリオ・アルターレのワイナリーの起源です。一方、ニコラの家系のアルターレ家は現在でもドリアーニに住み続けています。

ニコラの自宅はドリアーニにあり、所有畑は自宅の周囲に広がっています。栽培面積は2.65 ヘクタール。ネッビオーロ、ドルチェット、バルベーラの 3 品種を栽培しています。ドルチェットが 2ha、ネッビオーロが 0.38ha、バルベーラが 0.27ha です。2015 ヴィンテージが初ヴィンテージで、ドリアーニ(ドルチェット)のみが造られました。2017 ヴィンテージからはランゲ・ネッビオーロ、そして、2018 ヴィンテージからはランゲ・バルベーラも手掛け始めました。

Dogliani

品種:ドルチェット 100%
地質:粘土土壌
樹齢:50 年
植樹比率:5000 本/ha
向き:南西
標高:300~350 メートル
剪定法:ギヨ式

醸造:手摘みで収穫したブドウは 100%全房で、温度管理を行わずに、ステンレスタンクで野生酵母のみで自発的にアルコール発酵。マセレーションはルモンタージュで約 2 週間。その後、引き続きステンレスタンクでシュール・リーの状態で自発的なマロ発酵と熟成。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。収穫翌年の夏から秋に無清澄、ノンフィルターで瓶詰め。SO2 は瓶詰め後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め時に限り必要最小限のみ添加。

2019 ヴィンテージは 9/17 に収穫。総生産量 14,000 本。2021 年 6 月時点の SO2 トータルは 38mg /l。アルコール度数は 13 度。

味わい:紫のエッジを備えたルビーレッドの色合い。スミレやリコリス、新鮮なレッド・フルーツや紫の果物などを思わせる心地良い香りと風味。アタックは柔らかく、しなやかなタンニンと酸とのバランスが良く取れた味わい。口中には果実の旨味とジューシーさがじんわりと広がり、⾧く心地良い余韻にはアーモンドを感じさせると風味が残る。

 

輸入元:VIVIT

http://vivit2012.co.jp/cn7/nicholasaltare.html

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