インドミティ / エニグマ 2020 (イタリア)

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インドミティ / エニグマ 2020(赤)

(ITR0002920)

ヴィンテージ:2020

生産国:イタリア

生産地:ヴェネト

葡萄品種:謎

コメント【商品説明】:

※SO2数値が低い為、3月から11月の間はチルド便必須です。カート画面でご指定お願い致します。ご指定頂けない場合、こちらで追加してご利用料金の修正をさせて頂くか、キャンセルのお願いをさせて頂きます。

ヴェネトがとても面白いのです。

見ての通り、吉澤ワイン商店は主にフランスのワインを取り扱っております。が、専門店ではありません。

移転間もないですが、セラーが既に飽和しそうなのであれもこれもと増やす訳にはいかないのですが、見てしまうと、飲んでしまうと手元に置きたいワインが増えてしまうので困ります。インドミティもそんなワインのひとつです。

イタリアの生産地の中で、激動の様相を呈しているのがヴェネト州です。

ヴェネトと言えば白ならソアヴェ、赤だとヴァルポリチェッラなんかがまず頭に浮かびますが、今注目されているのはその他の2つ。

ヴェネトは半島の国イタリアに置いて、広大な平地でブドウが栽培できる数少ない地域です。なので、収穫などの機械化が容易になり、格付けを名乗るでもない大量生産タイプのテーブルワインの産地として定着しました。

その一方で、こだわりを貫く小規模な生産者が進出し、自由な発想の独自のスタイルでワインを造っています。

この流れは、フランスに於けるラングドックの躍動に近いものがありますが、二つの生産地の大きな違いは気温です。ラングドックは比較的温和な気候なので、(一部例外はあるものの)活力に満ちた力強いワインが中心になります。対してイタリア北部のヴェネトは冷涼とまでは言いませんが、緯度としてはボルドーあたり。エレガントなワインの表現が可能になります。

ラングドックが「安くて美味しいペイドック」として認識が広がっているのはマーケティングとしては成功していますが、ヴェネトの方が、テーブルワインと自由なワインの共存が上手くいっているように感じます。

十数年前、スペインのリオハのワインがクラシコとニューウェーヴが並走していたあのワクワクした感じが、今のヴェネトからは満ち溢れているのです。

そんな所に注目してワインを飲むのも面白いのではないでしょうか。

数はそんなに多くありません。少量割り当品の為、お一人様二本までとさせて頂きます。

 

アンフォラ併用の謎のキュヴェ。

表面上「内緒のワイン」って事でマーケティングをかけるという事でもなく、VIVITさんが問い合わせても「そういう秘密の部分があるのが良いんじゃないか」って事ではぐらかされてしまうんだそうで。

『ブドウ品種ばっか意識してると、ワインの本質は感じる事が出来ない』

厳しかったお師匠のそんな言葉を思い出しながらテイスティングをしましたが、スイカ、夕張メロンなど、到底赤ワインから香らない様なアロマを見つけ、師匠にそれが本質なのかと聞いてみたくなり、久しぶりに師匠のお店に行ってみようと思ったのでした。

なんだか読み返してみると、とてもおいしいワインを飲んだ感想に見えないかもしれませんがご安心ください、美味しいので。

まあ、僕がそんな事を書く書かないで、売れる売れないというワインでもなし。なんせ、取り扱い三年目でやっと仕入れることが出来た希少な代物ですから。

 

以下、輸入元コメントです。

indomiti

インドミティとシモーネ・アンブロジーニについて

Indomiti インドミティは Simone Ambrosini シモーネ・アンブロジーニがヴェネトで⽴ち上げたナチュラルワインのプロジェクトです。今年28歳になるシモーネは、高校卒業後世界の果てまで旅をしたいと思い、丸 1 年をかけてオーストラリアとニュージーランドにまで旅に出ました。旅の間は単純な労働者として農業に従事していました。シモーネは、旅の終わり、ニュージーランドの家族経営のワイナリーで働いたある日、今でも彼自身説明できない感情に襲われ、ワイン造りを自分の人生の道とすることを決めたのです。イタリアに戻ったシモ-ネはトレント大学とウディネ大学で醸造学とブドウ栽培を学びました。その後トレンティーノやアゼルバイジャン、モンタルチーノ、ブルゴーニュ、ヴェネトなどの様々なワイナリーで研鑽を積みました。そして、26 歳の時に自分自身でワインを造ろうと決断したのです。

しかし、ブドウ畑もセラーもトラクターも何もなく、彼に言わせると「完璧なスタートでした」。そこで、彼は畑とセラーをレンタルしてもらえないか、周辺の色々な生産者を訪ねて回ったのです。程なく、生まれ故郷であるヴィチェンツァ近郊のコッリ・ベーリチ地区 Arcugnano アルクニャーノの村の Lago di Fimon フィモン湖を⾒下ろす 2.7 ヘクタールの古木のブドウ畑を借り
ることができたのです。こうして、2018 年から、「インドミティ」のプロジェクトがスタートしました。

アンブロジーニは当初からテクノロジーや化学を排した可能な限りアーティザナル(職人的)な方法でブドウを栽培したいと考えていました。彼の家族は全く別な仕事に就いていることもあって、彼は⻑靴と剪定バサミとミニトラックを改造したトラクターだけで、たった一人でブドウ栽培を始めました。

畑はビオディナミの手法を取り入れたビオロジックで栽培されています。除草剤や農薬は一切使われず、堆肥やコンポストなども用いません。畑には雑草や花、下草などを生やして生物多様性を維持しています。急こう配で石の多い畑であるため、今のところ耕耘はしていません。剪定や収穫、瓶詰めなどの栽培と醸造における一つ一つのプロセスは、ビオディナミカレンダ
ーに則って、天体と月の位置を考慮した最適の日に⾏っています。摘芯やグリーン・ハーヴェスト、除葉などは、
品種や区画、あるいはその年の天候や状況に応じて実施しています。

しかし、当初は醸造所もありませんでした。そこでシモーネは何人かの造り手を訪ねて、収穫の数週間だけでもセラーに居候させてワインを醸造させてくれないかと訪ね回ったのです。間借りできるセラーが⾒つかったのは 2018年の収穫の僅か数週間前でした。初ヴィンテージとなった 2018 年物は全てのワインが星空の下で熟成されました。というのも、スペース上の理由から、熟成タンクは屋外でキャンプのような状態で、太陽と雨、風、雪に身を委ねて熟成されたのです。まさにインドミティ(不屈)のワインです。

インドミティの畑はヴィチェンツァから南へ⾞で 30 分の距離にあるコッリ・ベーリチ地区にあります。畑の表土は石の多い赤色粘土で、基盤岩は石灰岩。平均樹齢は 40 年。ガルガネーガ、ソーヴィニョン・ブラン、ピノ・ビアンコ、タイ・ロッソなどを栽培しています。ここはヴェネト州の山岳地帯で美しい風景が広がっています。この地区には、同じナチュラルワインの造り手としてダニエーレ・ポルティナーリやサウロ・マウレ(イル・カヴァッリーノ)などがいます。

 

醸造とワイナリーの哲学について

ブドウは手摘みで収穫され、小さなケースで醸造まで運ばれます。そして、野生酵⺟のみで自発的に発酵されます。

必要最小限の SO2 以外には何も添加せずに醸造され、無清澄・無濾過で瓶詰めされます。シモーネ・アンブロジーニは自分のワインがテロワールを語ってくれることを、そしてワインを味わう人がコッリ・ベーリチの大地を感じ、その精神と価値、環境と人間の尊重、コミュニティとの調和、様々なしがらみからの独⽴、希望などを味わって欲しいと考えています。彼は、インドミティの精神は以下の 3 つの言葉で表されると語っています。

1. 古木のブドウ木
2. 若々しい人間
3. 永遠の反抗的精神

『私の夢の 1 つは、世界の一部を切り取り、そのピースの世話をして、物質と精神の秩序を整えることです。私は、不屈のブドウ畑の中に私の生きる術として、そのことを⾒つけました。ピースは何かに服従することはなく、自由に満ち溢れています。』

ワイナリー名の Indomiti インドミティとは、「不屈な」とか「服従しない」を意味する言葉です。誰にも束縛されず自由にワイン造りをするというシモ-ネ・アンブロジーニの強い想いが込められた言葉です。シモーネは「遊牧⺠」、現代で言う「ノマドワーカー」、「ノマドワーキング」のように、毎年異なる生産者のセラーを転々としています。現在はサウロ・マウレ(イル・カヴァッリーノ)のセラーを間借りしています。

インドミティのワインはアートワークであり、エチケットにはエナチュラルワイン生産者としてのシモーネ・アンブロジーニの人生の旅についての美しい小さな物語が表現されています。エレガントで美しく、生き生きとした活⼒を備えた彼のワインは、初ヴィンテージながらリリースと同時にイタリアで大人気となりました。その後、RAW WINE BERLIN とVINI DI VIGNAIOLI PARIS の二つのナチュラルワインのフェアで大評判となり、あっという間に完売してしまいました。ドイツ、デンマーク、アメリカ、ベルギーなどに輸出されています。

 

enigma

名前通りの“謎”のキュヴェ
IGT ヴェネト 赤
品種:非公表(生産者の意図で秘密にしておきたいとのことです)

醸造:手摘みで収穫したブドウを完全に除梗し、50%はセラミックのアンフォラで、50%はバリック(新樽は用いない)で温度管理せずに、野生酵母のみで自発的に発酵させる。酵素や酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造。果皮浸漬はソフトなポンピングオーバーとパンチングダウンに留める。その後、シュール・リーの状態で自発的なマロ発酵と熟成。収穫翌年の初夏に無清澄、ノンフィルターで瓶詰め。SO2 はボトリンク時も無添加。

2020 ヴィンテージは 9 月 20 日に収穫。総生産量 1,000 本。アルコール度数は 12.5 度。
2021 年 11 月時点の SO2 トータルは 2.6mg/l。

味わい:濃いルビーレッドの色調。カシスやブラックベリー、プラムなどの紫の果物のエレガントで心地良い香り。微かに黒鉛のノート。とてもまろやで柔らかい口当たり。タンニンもエレガントで旨味が広がり、⾧い余韻にはブラックベリーのニュアンスが感じられる。

~シモ-ネ・アンブロジーニ自身によるコメント~
『このワインとエチケットデザインを表す言葉は「極東への未知の旅」です。エニグマとは謎を意味します。半世紀の歴史を持つ小さな区画で、2018 年の収穫の 1 ヶ月間、私はこの区画は何かが違うと感じました。枝に付いているブドウは伝えられている品種ではありませんでした。私はブドウを味わって考えました。まるで極東を思わせる濃い紫色と胡椒のような感覚。私はこのブドウを単体で醸造して、ワインの物語を発見したいという欲求に駆られました。1 年後、様々な調査をしてこのブドウの品種を発見しました。しかし、私はそれを秘密のままにすることにしました。今日の世界では誰もが全てのことを知っています。秘密を残し
ておくことは、失われてしまった親密さを育むことに似ているからです。』

 

輸入元:VIVIT

詳しくは下記輸入元の紹介ページをご覧ください。

http://www.vivit2012.co.jp/cn7/indomiti.html

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