ユッタ アンブロジッチ / ゲミシュター サッツ サテリート (オーストリア)
ユッタ アンブロジッチ / ゲミシュター サッツ サテリート 2018(白)
VT:2018
生産国:オーストリア
生産地:シュタンマースドルファー(ドナウ川の東側)
葡萄品種:グリューナー フェルトリーナー、リースリング、ソーヴィニヨン ブラン、シャルドネのゲミシュターサッツ(混植混醸)
コメント【商品説明】:
美味しいです。
オーストリー、ドイツ、アルザスなどで伝わるゲミシュターサッツ。混植混醸。品種ごとに醸してブレンドするのではなく、同一の畑に多様な葡萄品種を植える事で自然のままの交配を繰り返し、いつしかそれぞれの個は失われ、その畑に植わる葡萄自体が個性となります。19世紀フィロキセラの影響で、植え替えが必須であったヨーロッパのワイン畑。冷涼な産地でそれまで多く見られたゲミシュターサッツは、植え替えのタイミングでの管理の合理化の波に飲まれ、その面積を縮小していきます。
そんな中で現れたのがユッタ アンブロジッチ。2004年に興したワイナリーの始まりはリースリングの醸造からでしたが、その後に手にした畑に植わるゲミシュターサッツの伝統的な葡萄畑を引き継ぎ、その道の希望の光となっています。
ワインを色々飲み比べる事が僕の仕事ではとても重要な訳ですが、葡萄品種とか背景とかを考えていると純粋にワインが楽しめていない瞬間があります。そんな時に、ゲミシュターサッツはとてもリラックスして飲めるので大好きです。このワインはもう既に「ユッタ アンブロジッチのサテリート」以外の何物でも無い訳ですから、比較とかしようにもできません。ただただバランスの取れたその液体を飲む事が純粋に楽しいのです。
少しばかりの瓶内熟成を経て、日本到着直後よりもリースリングが主張するようになりました。
劣化では無く、至極健全な若い実由来のピュアな重油香。ああ美味しい、ああ美味しいと、つ試飲のつもりがついついゴクゴク飲んでしまいました。
こういったワインが、もっと広まればきっとワインが好きな人がもっと増えると思うんです。でも、こういったワインは特に売れないんですよね、残念ながら。でも、諦めずに頑張らねば。稀に、現地との価格差が大きいなどと言われてしまうオーストリーのワインですが、コストパフォーマンスが高いものも、もちろんあります。是非是非。
※ギフトラッピング不可(瓶の背が高過ぎるんです…)
以下、輸入元コメントです。
Weinbau Jutta Ambrositsch
2004年、ユッタ・アンブロジッチは著名な広告代理店でのグラフィック・デザイナーの地位を放棄し、ブドウ畑にすべてを捧げる道を選びました。
Oberwart地区、Eisenbergにあるわずか127本の、オーストリアでは決してメジャーではないリースリング種。ここから彼女のワイン造りはスタートしたのです。
ユッタは故郷であるブルゲンランドのウヴェ・シーファーに導かれ、ハンス・ニットナウスの元で研鑽を積みました。
古い老舗の造り手が集まるウィーンの地で醸造所を持たない後発のユッタは、すべてのワインの根源であるブドウに愛情を注ぎます。夫であるマルコと共に、ひたむきに、従順に、誰の目にも明らかなほど懸命に働くことでウィーンの生産者達の信頼を掴みとっていきました。
今日では、彼女は夫と共に、Sievering、Grinzing、Nussberg、Stammersdorfのドナウ川沿いの町に3ヘクタールの畑を所有しています。
すべて有機栽培で畑の中で生まれたものを堆肥にする循環農法です。
当然ながら収穫はすべて手作業、発酵に培養酵母は一切使いません。
ワイン畑に加え、2008年からは400年前の建物で念願のブッシェンシャンク(併設型の居酒屋)も年に10~14度、週末に開いています。
Gemischter Satz Satellit
温暖なテロワールの畑は2018年の前例がない程の太陽を受けて果物市場のようです。しかし残されたリースリングによって畑はゆっくりと暖められたのです。
ミントとレモンバームでマリネしたデュロック豚、涼しげな森を眺めながら水着でリクライニング、2018年のサテリートが受け止めてくれます。
輸入元:オルヴォー
詳しくは輸入元HPをご覧ください。