クレモン バロー / エルブ フォル ブラン 2018 (/ロワールフランス)
クレモン バロー / レ プティット クーレ 2018(白)
VT:2018
生産国:フランス
生産地:ロワール
葡萄品種:シュナン ブラン100
コメント【商品説明】:
サヴニエールで話題の生産者。
【3月から10月はチルド便必須】期間中、常温便でご購入の方には、追加でチルド料金(660円)を計上させていただくか、キャンセルのお願いをさせて頂きます。ご了承ください。
ニコラ ジョリーが好きすぎてサヴニエールにいった時にですね、なんかもう朝からテンションが上がってしまって、昼前のアポイントだったのに早朝からホテルでギンギンに目が冴えてしまって、いてもたってもいられなくなりアンジュの駅からタクシーにのって出発。
運転手さん、ニコラ ジョリーの知り合いらしく「まだ時間があるんだろ?シャトーまでいってしまうと店なんか何もないから、手前で朝ごはん食べていきなよ」って事で、ロワール側の畔のカフェで食事をしようって事になったんですけど、観光客が来ない時期みたいでどこもモーニングやってないんですよね。そしたら、運転手さんが「ここは知り合いだからきっと大丈夫」って言って、閉まってるお店のドアをドンドン叩いてくれて「日本からわざわざ来たのにお店やって無くて困ってからご飯食べさせてやってよ」って。
そしたらカフェのご主人、「わかったからもう少し待ってろ、準備するから」って。しばらくお散歩してからお店に戻ったら、貸切でモーニング営業してくれて。店内には可愛い猫がいて一緒にご飯食べてくれて、僕の個人のフェイスブックのアイコンはその時の写真だったりします。
(注:パリでは英語通じたのに、アンジュあたりからはフランス語じゃなきゃ伝わらなくて…身振り手振りでなんとかがんばりました。なので、会話は全て想像です)
なんだか珍しいから注文した輪切りのウナギのフライが、今でも忘れられないくらいにヘビーな料理で翌日までもたれて、なんであんなの頼んじゃったのかなって後から後悔はしたけど、もうすぐニコラ ジョリーに会えると思えばそんな事は小さな問題でしかなくて。
で、地図で見たらそこのカフェから道がそんなに難しくもなさそうなんで歩き始めたんですよね。縮尺も見ずに。で、言葉の通じないサヴニエールで道に迷いましてね。ひたすら歩いたんですよね、サヴニエール。でも、そのおかげでわかった事があるんです。クーレ ド セランの畑がいかに特別なのかって事が。
サヴニエールは坂があんまりないんですね。地図でみるとライン川みたいに谷っぽく見えますが、規模が広大なので谷っぽさはありません。平坦な道を、ずっと歩いていられるくらいでしたから。やっとの思いで辿り着いたクーレ ド セランの畑の急斜面を見た時に「ああ、だから他のサヴニエールとは別格なのか」って痛感したんです。
ディオニーさんのコメントを見ると、こちらの畑も急斜面って事なので、僕が見つけられなかった(迷い込まなかった)希少な斜面がどこかにあったのでしょうね。クレモン バローが憧れだけで「クーレ」の名を付けたのではなく、希少なサヴニエールの急斜面という共通項があるからこそ、その名を付け、ニコラ ジョリーもそれを認めているのでしょう。
なんか、思い出話だけみたいになっちゃいましたが、サヴニエールのシュナンが凄いんではなくて、サヴニエールの【急斜面】のシュナンであることが、このワインの凄いとこなんだってのをお伝えしたくて。それだけ書けよって話ですよね……すいません。
でもほら、単に村が同じとか名前が似てるってだけじゃなく、そんな共通点があるのかって事になれば、このワインがものすごく安く見えて来ませんか?
以下、輸入元コメントです。
Clément Baraut
サヴニエールでビオディナミ 長熟期待のミネラルと繊細な酸味
Savennieresサヴニエールと言えば真っ先に思い浮かべるのがあのニコラ・ジョリー。ビオディナミのパイオニア的な存在の第一人者。
その直ぐ傍のAnjouアンジュで2013年から始めた、同じビオディナミ実践者がClément Barautクレモン・バローです。1961年4月28日パリで生まれ、ブルゴーニュで育ち、ワインは小さな時から身近にありました。ボルドー大学でエノローグを学び、造る方でなくコンサルタントとして様々なワイナリーで教える方として携わってきました。1989年からロワールで20年以上、エノロジストとして働いておりました。甘口ワインは発酵や瓶詰めが大変なので、彼のような仕事がとても重宝されます。
しかし、人にワインを教えるだけでは物足りなくなり、2010年、子供達が大きくなりもう1度自分の人生を見つめなおしたくなり、夢を叶えようと50歳を転機に自分のワイナリーを始めました。選んだ地は何とロワール、ニコラ・ジョリーやマーク・アンジェリーとの交友があり、ニコラが自分の畑を縮小しようと手放す畑とご縁があったのがきっかけです。それと彼は甘口ワインの難しさを良く知り尽くしているので、その甘いワインをどれだけナチュラルに造る事が出来るのか…に興味を持ったようです。
最初はシュナンブランだけを2haでスタート、2013年からグロローの黒ブドウも見つかり、今では3.5haになりました。こんなに日本に入荷するのが遅れたのは、彼は元々ワイン業界で有名でしたから、最初のヴィンテージはフランス国内だけで売り切れ、そしてそれを聞きつけたベルギー、アメリカ、カナダ、オーストラリア、スウェーデン等々色んな国に輸出が始まりました。需要に追い付いていないのが現状です。
人生をかけて醸造家に転向したクレモン・バローのワイン、ぜひお楽しみ下さいませ。
Herbes Folles Blanc
ニコラ・ジョリーのモノポール畑クーレ・ド・セランに匹敵する!と小さなクーレという意味の一樽限定のキュヴェです。火山岩やシスト土壌の急な斜面に植わるシュナンブランをプレス後、古樽で発酵・熟成後、SO2無添加で瓶詰めしました。輝くグリーンイエロー色、ゆっくりと幸水梨や枇杷の香りが立ちあがり、上品な果実味の甘さ、柔らかく優しいほろ苦いビールの旨味も感じられます。