ポイヤック ド ラトゥール / ポイヤック (フランス/ボルドー)
ポイヤック ド ラトゥール / ポイヤック 2014(赤)
VT:2014
生産国:フランス
生産地:ボルドー
葡萄品種:カベルネ・ソーヴィニヨン50、メルロ43、プティ ヴェルド7
コメント【商品説明】:
最近ワイン関係者と話題になるのは、飲み頃早まってますよねってお話。早まってるというか、リリースされると飲めちゃいますよねってお話。
良い年は超熟と言われてますが、超良い年は超熟+早くからも美味しいって事もあります。ここ数年(特にボルドー、ブルゴーニュ)は、良い年が続いています。温暖化の影響だとか、キャノピーマネージメントの革新だとかいろいろと推察は尽きませんが、ワインが美味しいことが唯一揺るぎ無い事実。
アストルの担当さんは2014年のラトゥールを試飲したときに、あれ?ちょっとスタイル買えたかな?って感じたそうです。「若いうちは硬くて飲むのがもったいないよね」の代表選手のようなラトゥールがです。
で、その2014年のサードラベルがこちらです。
これまでのワインは早くから飲める=早く飲まなくてはならないという事でもなく超熟でしたし、飲み頃がわかりにくいからこそ、ソムリエやカヴィスト達はその飲み頃の予測というのがお仕事の一部でした。本質的に言えは、お客様に講釈を垂れるよりも重要なお仕事だったかもしれません。
今、その「お仕事」の価値が揺らいでいます。飲み頃が断言できないんです。誰もが未体験のワインが、目の前に並んでいるんです。
でも、お仕事ですから予測します。当たらないかもしれません。これはもう、お天気を予測するより精度が落ちるでしょう。データがありませんから。
私のこのワインの飲み頃予測は、今飲んでも、7年後もそんなに変わらないのではなかかと思いますから、その程度寝かせるくらいならお手元に届いてから2週間くらいやすませたら、もう飲んでしまっても良いのではないかと思います。
そんなに話題になっていませんが、2014年のボルドーは近年最後の「硬い年」でもありましたから、そのまま5年くらい微妙な熟成具合で推移して、2033年くらいからムンムンとした色気が奥の方で胎動し、そこから徐々に変化を見せるのではないかと。
当たらなかったらすいません。
アストルさんのボルドーワイン。
吉澤ワイン商店で取り扱うボルドーワインのほとんどは、ボルドー専門インポーターの「アストル」さんから仕入れています。
アストルさんで働く皆さんは根っからのボルドー好き。それもそのはず、ボルドーに住み、ボルドーで学んでいた仲間が、ボルドーの魅力を伝える為に立ち上げた会社です。なので、ボルドーワインに対する愛の深さは、お仕事でワインを取り扱う商社の方とはちょっと異なりますし、何しろ日本に引っ張ってくるワインのセレクトが素敵で尚且つ美味しい。
現地で深く掘り下げた人脈は、生産者だけでなくボルドーワインの取扱いに於ける最重要ファクターのネゴス(仲買いのネゴシアン)にまで及び、星の数以上のボルドーワインの中から一際輝くきら星をセレクトされています。
ボルドー市内の「レクスキ」という日本人シェフのレストラン(https://www.restaurantlexquisbordeaux.fr/ja/)と、神保町で「レピック」というボルドーワインバー(http://www.lepique.jp/)もやっています。私がボルドーにいった時も名だたるシャトーにヴィジットのアポイントを取って頂き、公私ともに大変お世話になっています。もう、アストルさんのワインは全部仕入れちゃいたいくらいなのですが、セラーの容量をお財布の都合で我慢我慢。
数が多すぎ、ラベルで内容が分かりにくい、安いものにはハズレがある、輸入経路によっては劣化している、同じシャトーで同じヴィンテージなのに値段がまちまちなど、市場の需要が高くクラシックであるが故に購入時に二の足を踏んでしまう要素が多いボルドーワインですが、「アストルさんの輸入しているものから選ぶ」って事が取り急ぎの道しるべになるって事は、自信を持ってお伝えできます。アストルさんの手を離れた後、ワインショップさんの保管状態が良くなかった場合を除いては。
Specialiste en Vins de Bordeaux
ボルドーの魅力、それは王道であること
↑毎月届くアストルさんのカタログのタイトルが大好きです。アストルさんの進む道が王道になる日は、そう遠くないのかもしれません。
Pouillac de Latour
ボルドーを代表するワインの一つであり、1855年のメドック格付けの1級に君臨するシャトー・ラトゥール。もちろん世界的にもトップのワインの一つです。
シャトー・ラトゥールのセカンドであるレ・フォール・ド・ラトゥールに次ぐサードワインがポイヤック・ド・ラトゥールです。1973年に主にレストラン向けにリリースされたこのワインは、1989年から毎年つくられるようになりました。
主に若樹の区画や、シャトー・ラトゥールやレ・フォール・ド・ラトゥールの基準から外れたワインから造られますが、その工程はファーストやセカンドに劣らない注意深さで行われています。
例年およそ45%のメルロの割合で構成され、20%新樽にて熟成され、およそ5年ほどで飲み頃に差し掛かり、約10年くらい飲み頃が続くでしょう。
シャトー・ラトゥールという偉大さを、気軽に楽しめるサードワインではありますが、並のシャトーのファーストに匹敵する品質を持ち、ポイヤックのテロワールを存分に表現しているワインでもあります。
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