テール ド ロア / サン ブルサン リュネール 2020 (フランス/その他の地方)
テール ド ロア / サン ブルサン リュネール 2019(赤)
VT:2019
生産国:フランス
生産地:オーヴェルニュ
葡萄品種:ピノ ノワール60、ガメイ40
コメント【商品説
アリエ県から日本初登場。
オルヴォーさんから華々しくデビューした新規生産者です。AOCサン プルサン。どこそこ?ってなりますよね。場所で言うとオーヴェルニュ地方。あの四角いミネラルウォーターが有名ではありますが、位置で言うとマコンからまっすぐ西へ進んだあたりです。県でいうとアリエ県。ワインがお好きな方でしたら小耳に挟まっている方もいらっしゃるかもですが、ワインよりもワインの熟成などに使う樽の方が有名な杜の都。
樫の木が多く植わっていたから樽の名産地となったかと言えば、実はそうでもなくてですね、歴史を紐解けば古来よりワインが作られていた土地との事。
https://www.wine-and-food.site/?p=1554
マイナーなワイン産地の情報って、本を読んでもそんなに出てこないんですよね。でも、さすがは情報社会。ネットの海を泳いでいたらとても詳しく解説してくれているブログを見つけました。リンクフリーだったのでご紹介。ふむふむ、どうやらフランスでは人気が高まっている産地との事。
ロワール川の最上流の花崗岩土壌のピノガメイ。
紆余曲折を経てAOC呼称を勝ち取ったサン プルサンですが、単一品種のワインではAOCを名乗ってはダメという謎の規制と戦っています。
ボージョレーでも評価の高い地域は花崗岩土壌です。これがなぜかと言うとですね、花崗岩はリースリングと同じく萌芽と成熟が非常に早い、成長力のあるブドウ品種なので、美味しい実を収穫するには栄養分が少ない花崗岩土壌の畑に植えて、その生育を制限してあげる事で、育ちすぎて養分が分散してしまうのを防ぐ必要があるんです。
こちらの月を名乗るキュヴェ、なんとアルコール度数が15%。主軸がピノ ノワールなのと、測定誤差もありますから、一概には言えませんがこんなワインを僕はこれまで見たことがありません。
測定誤差を疑ってしまうのは、ワインからは過度の凝縮は感じられず、むしろ今回リリースされた中では一番艶やかな香りを開放しておりました。そこそこのピノを飲むより、こっちの方が断然良いです。特にお家でのむにはこっちの方が◎。単一品種でワインを造れない事を、最大限のメリットとして表現している様に感じました。
それでも話題になるには少し時間がかかりそうですよね。こういったワインが好きなのはワイン屋さんかレストランのソムリエさんが多いでしょうし、話題になる程の量が市場には供給される事は無さそうなので。
そうそう、この月のキュヴェと対を成す太陽のキュヴェが本国にはあるらしいいのですが、今回は輸入されなかったとの事。来年以降に期待です。
以下、輸入元コメントです。
Terre de ROA
Terre de ROA(テール・ド・ロア)。その名前にはビオロジック栽培を遂行する信念が含まれています。
Terre de ROAは2009年にEcocert認証を取得した、このA.O.C.サン・プルサンでの有機栽培のパイオニア的な存在です。
Claudin(クロディーヌ)と夫Luc Tisserand(リュック・ティスラン)、その娘Loren(ロレン)は、Monetay sur Allier(モネテ・シュール・アリエ)とBresnay(ブリネ)のコミューンに現在11ヘクタールの畑を管理しています。
前者の砂質土壌は果実に表現力を与え、後者の花崗岩質土壌はテロワールのミネラルを優勢に描きます。
私たちはヴィニュロンとして、多様なブドウ品種を選択しました。シャルドネ、ガメイ、ピノ・ノワール、ロワール渓谷で一般的なブドウです。Tressallier(トレサリエ)はこのアペラシオン、サン=プルサン固有の特別なブドウなのです。
キュヴェ・リュネール、キュヴェ・ソレイユ…私たちのワインの名前は環境と自然のサイクルを尊重して造られているということを思い出させてくれます。
ブドウ畑において、リュックは化学肥料、農薬、殺菌剤、除草剤を禁じています。
ボルドー液のみ、丁寧に散布してブドウの樹を護ります。野菜で造る堆肥を畑に与えます。土中の微生物の活動を豊かにして生態系の多様性を促進すると共に土中を空気を取り込むために畝ごとに管理して交互に草刈りを行います。
私たちは持続可能なアプローチとして畑だけではなくセラー建築の材料、木材、麻と石灰のレンガ、レンガの詰め物や石膏まですべて選択しました。
そのセラーでワイン造りは可能な限り自然のリズムに沿って行います。
発酵は培養酵母を添加せず、古来からの方法で行います。ごくわずかな硫黄だけが控えめに加えられるのみです。
Monetay sur Allier(モネテ・シュール・アリテ)にある区画は9ヘクタール、古代ブルボネの砂質土壌です。ワインは果実味と鮮度を表現します。
もうひとつの区画はBresnay(ブリネ)にある2ヘクタールの区画で花崗岩土壌にあり、このテロワールの全ての力をワインに与えてくれます。
この二つのテロワールのおかげでキュヴェに応じた表現が出来るのです。
私たちの畑のブドウ品種は赤とロゼの場合、ガメイとピノ・ノワール、白の場合はシャルドネとトレサリエです。
トレサリエはA.O.C.サン=プルサン特有の品種であり、私たちの白ワインになくてはならない典型です。
ヴィニュロンたちが忘却から守ることが出来た古代のブドウです。
私たちの畑は1年ごとに交互の畝を処理しています。働いていない畝は自然のまま草に覆われています。
ブドウの樹には一切の化学合成的な処理を施しません。銅と硫黄を含むボルドー液は的を絞ってホメオパシーの考えに基づいて投与します。植物と海藻の堆肥がそれを媒介します。
私たちはビオディナミの実践を通じて栽培と醸造をすることで生態系の多様性を尊重しています。
醸造はそのヴィンテージの個性に応じて最小限の介入となります。また亜硫酸の添加には非常に注意を払っており、ヴィンテージによりますが最大でもフリーSO2は15㎎/Lを越えることはありません。
発酵は培養酵母を用いず固有の天然酵母を使用して行います。可能な限り最も自然に寄り添ったワイン造り、それが私たちの目標なのです。
Lunaire Saint-Pourcain
“月のような、途方もない…”
品種:ピノ・ノワール60%、ガメイ40% 樹齢:20~40年
土壌:花崗岩(火山性のシスト、片麻岩)
気候:半大陸性気候、変化系海洋気候
仕立て:ギュイヨ・プーサール
醸造:自然のまま介入せず土着の天然酵母で発酵させテロワールの表現に努める。
熟成:品種ごとにステンレスタンクで12か月、アッサンブラージュして2か月、瓶詰め前に最低限のSO2を添加。
味わい:張り詰めたストラクチャー、コショウ、力強く複雑。
アルコール度数 :15%