モンテ ディ ロアリ / バルドリーノ キアレット (イタリア)
モンテ ディ ロアリ / バルドリーノ キアレット 2019 (ロゼ)
VT:2019
生産国:イタリア
生産地:ヴェネト
葡萄品種:コルヴィーナ50、ロンディネッラ35、ロッサネッラ15
コメント【商品説明】:
部分的にオレンジ的な造り方ですが、あくまでロゼ。
3品種ブレンドされていますが、ロッサネラだけはアンフォラで皮と共に発酵後にブレンドされます。その他はセニエって事ですが、果皮浸漬の工程が入ります。
オレンジワインが市場での市民権を得た今、オレンジ色のロゼワインって言うと「ロゼじゃなくてオレンジワインなんでしょ?」ってご質問を頂く事ケースも増えましたが、必ずしもそうではありません。ロゼのメッカとなる南仏プロヴァンスなんかはオレンジがかっているものが多いですし、良く言う「赤ワイン用のぶどうで薄く造ったのがロゼワインで、白ワインの用の葡萄で赤ワインの様に皮と醸して(濃く)作ったのがオレンジワイン」って定義に当てはめるとふたつは明確に違うものです。
で、こちらのワインを改めて見てみます。ブレンドされる3品種が全て白だったとしたら、白ワインに少しオレンジワイン的なものがブレンドされているワインって事になり、そういったワインは最近の流れではポツリポツリと見かけます。
ところが、ブドウが全部赤ワイン用の黒ブドウなので「ロゼワインに少し赤ワイン的なものがブレンドされているワイン」って事になり、カテゴリー的にはロゼワインって事になります。もう、なんだかよくわからないですよね。
ただ、そういった工程がもたらす効果は大きく、あくまでロゼとして優しさのある一面を維持しながら、果皮から抽出された果実のアクセントがしっかりと楽しめる主張のはっきりとした仕上がりになっています。
複雑に書いてしまうとなんだか面倒なワインに見えてしまいますが、そんなワインをどこで飲むのかってご質問を頂けたら答えは明確。お家で普段のお食事と合わせて飲むのが正解です。なんたって万能ですから。こういうワインでお家で乾杯するのが「新しいワインを楽しむ様式」になっても良いのではないかと。
このお値段帯としては珍しく、我が道を行くと言わんばかりのスタイルですが、別の事を調べていたらたまたまワイナリーのお名前を見つけました。ビオの伝道師、ニコラ ジョリーが設立したリターン トゥ テロワールのメンバーとの事。なるほどなるほど。
以下、輸入元コメントです。
Monte dei Roari
ワイナリーは19世紀後半にガルダ湖の南約8kmのモンテ・ママオル(Monte Mamaor)で始まりました。現在はオーナーのステファノ氏とビオテクノロジーを学んだ妻のアレシア氏が二人三脚で畑仕事と醸造に取り組んでいます。モンテ・ママオルはガルダ湖から続く氷河由来のモレーンと呼ばれる土壌の「最後の丘」にあたります。氷河が押し出したガルダ湖から続く土は標高192mのこの丘でせき止められました。畑にはモレーン土壌特有の様々な丸い石がゴロゴロと転がっています。所有面積はモンテ・ママオルの樫林を含む合計14ヘクタールで、その内葡萄畑は10haです。樫林を維持することで畑の自然な生態系を守っています。ビオディナミ農法を採用しており、畝間には菜の花やそら豆の他に計14種類もの草花を植えて、それを鋤き込むことにより肥料にしますが、様々な生き物が共生できる環境造りの為に、一畝おきにその草花を残します。防除には硫黄と銅のみを使用します。1haあたりの平均収量は約56hl。収穫は全て手摘みで行い、野生酵母で発酵を行います。酸化防止剤は瓶詰時に少量添加するのみで無濾過で瓶詰を行います。
Bardolino DOC Chiaretto
アンフォラとセメントタンクで仕込むロゼ、ろ過せずに瓶詰しました
コルヴィーナとロンディネッラは別々に発酵させますが、どちらも地元でSalassoと呼ばれるセニエ法で作られます。24~48時間、果皮と共に浸漬後、発酵中の果汁を抜き出してチューリップ型のセメントタンクで発酵させます。ロッサネッラはアンフォラで皮と共に発酵を行い、ブレンドしセメントタンクで約4ヶ月熟成後無濾過で瓶詰を行います。